1. |
授業の概要(ねらい) |
|
犯罪心理学は、犯罪や非行(反社会的行為)を取り上げた学問であることから、これまで、犯罪原因の探求や犯罪者理解に主眼をおいた研究が多くなされてきた。しかし、裁判員制度が始まり、犯罪被害者支援の活動も活発になるなど、犯罪に関する話題が以前よりも身近なものになってきたこともあり、犯罪心理学の分野の中でも、犯罪に関わる市民の心理を取り上げた研究が見られるようになっている。本演習では、そうした犯罪心理学と社会心理学のはざまにあるような、犯罪に対する市民の認識やマスメディアと犯罪の関係、防犯対策といった、犯罪に対する一般市民の心理を取り上げ、その研究方法や最近の動向等について理解を深めていきたい。
|
2. |
授業の到達目標 |
|
身近にある犯罪に関するテーマに関心を持ち、それらの現象を心理学の知識を生かして的確にとらえて理解できる。
|
3. |
成績評価の方法および基準 |
|
発表60%、レポート課題40%とする。
|
4. |
教科書・参考書 |
|
テキスト:小俣謙二、島田貴仁 編著『犯罪と市民の心理学』(北大路書房)3,200円+税
|
5. |
準備学修の内容 |
|
関係する研究論文を探して読むとともに、発表の準備をする。
|
6. |
その他履修上の注意事項 |
|
テキストの第1章から第5章までのテーマ(授業の計画参照)の中から一つを選んでもらい、そのテーマについて発表をしてもらうので、なるべく早くテキストに目を通し、授業の初回までに関心のあるテーマを選択しておくこと。
|
7. |
各回の授業内容 |
|
【第1回】 | 授業のガイダンス(授業の進め方、テーマの割り振り、発表順序等) | 【第2回】 | 「犯罪不安とリスク認知」について発表をする。 | 【第3回】 | 「犯罪不安とリスク認知」について発表をする。(続き) | 【第4回】 | 「犯罪不安とリスク認知」について発表をする。(続き) | 【第5回】 | 「マスメディアと犯罪不安」について発表をする。 | 【第6回】 | 「マスメディアと犯罪不安」について発表をする。(続き) | 【第7回】 | 「ライフスタイルと犯罪被害」について発表をする。 | 【第8回】 | 「ライフスタイルと犯罪被害」について発表をする。(続き) | 【第9回】 | 「ライフスタイルと犯罪被害」について発表をする。(続き) | 【第10回】 | 「犯罪と援助行動」について発表をする。 | 【第11回】 | 「犯罪と援助行動」について発表をする。(続き) | 【第12回】 | 「性犯罪被害者への非難と責任帰属」について発表をする。 | 【第13回】 | 「性犯罪被害者への非難と責任帰属」について発表をする。(続き) | 【第14回】 | 「性犯罪被害者への非難と責任帰属」について発表をする。(続き) | 【第15回】 | まとめ |
|