1. |
授業の概要(ねらい) |
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本講義では,社会心理学の基礎を学ぶ。社会心理学は,対人場面で働く心理メカニズムや他者との相互作用の結果生じる社会現象を検討する心理学分野である。私たちの日常生活で身近に生じる様々な現象を研究対象とする。講義では代表的な実験例を紹介しながら,社会心理学における基礎的知見を学ぶ。
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2. |
授業の到達目標 |
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・社会心理学の基礎的知見を教養として身に付けることができる。 ・社会心理学が,実験や調査を通して理論の実証及び理論の再構築を行う科学的学問であることを理解することができる。 ・社会心理学は他の学問領域とも関わる学際的領域であることを理解し,社会心理学の応用可能性を考えることが出来る。
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3. |
成績評価の方法および基準 |
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試験70%,授業態度30%(毎回授業終了後に提出を求める「授業の感想や質問」の内容などから評価)で総合的に評価する。
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4. |
教科書・参考書 |
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テキスト:山岸俊男(監修)(2011)『徹底図解 社会心理学―歴史に残る心理学実験から現代の学際的研究まで』新星出版社 参考書等 北村英哉・内田由紀子 編(2016)『社会心理学概論』 ナカニシヤ出版 山岸俊男 編(2001)『社会心理学キーワード』 有斐閣
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5. |
準備学修の内容 |
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講義で配布した資料を授業終了後に読みなおし,復習することを推奨する。また,講義で紹介した参考書を自主的に読んで背景知識を事前に把握しておくとより理解が深まる。
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6. |
その他履修上の注意事項 |
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私語など他の受講生の迷惑になる行為は決してしないこと。 授業で配布した資料については、なくさないようにすること。
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7. |
各回の授業内容 |
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【第1回】 | ガイダンス | 【第2回】 | 社会心理学の古典的研究 | 【第3回】 | 社会的認知:ステレオタイプなど | 【第4回】 | 社会的推論:ヒューリスティクスと帰属 | 【第5回】 | 自己:自尊心 | 【第6回】 | 対人行動:協力や攻撃 | 【第7回】 | 集団行動:規範や同調 | 【第8回】 | 集団意思決定:3人集まれば文殊の知恵? | 【第9回】 | 集団間関係:集団所属意識と集団間葛藤 | 【第10回】 | 社会現象:意図せざる結果 | 【第11回】 | 規範:道徳感情や公正感 | 【第12回】 | 心の文化差 | 【第13回】 | 進化的アプローチ | 【第14回】 | 社会神経科学 | 【第15回】 | まとめと試験 |
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