1. |
授業の概要(ねらい) |
|
私たちはほぼ毎日消費活動を行っており,消費行動は日常生活から切り離すことは出来ない。本講義では,“モノを選択する場面”での行動の背後で働く心理メカニズムと,個人の選択行動の社会に対するマクロな影響力を学ぶ。社会心理学,認知科学,行動経済学からの知見を紹介する。
|
2. |
授業の到達目標 |
|
・行動科学での選択に関する基礎的研究の知見を教養として身につけることができる。 ・行動科学における研究成果が,私たちの日常生活に強く関わっていることを理解することができる。 ・個人の行動の集積が,大きな社会現象を発生させ得る影響力を持っていることを理解することが出来る。
|
3. |
成績評価の方法および基準 |
|
試験70%,授業態度30%(定期的に提出してもらう「授業の感想や質問」の内容などから評価する)で総合的に評価する。
|
4. |
教科書・参考書 |
|
テキスト: 特に指定しない。適宜,講義で資料を配布する。 参考書: ダニエル・カーネマン(村井章子 訳)(2014)『ファスト&スロー(上・下) あなたの意思はどのように決まるか?』ハヤカワ・ノンフィクション文庫 シーナ・アイエンガー(櫻井祐子 訳)(2014)『選択の科学:コロンビア大学ビジネススクール特別講義』文春文庫
|
5. |
準備学修の内容 |
|
講義で配布した資料を授業終了後に読みなおし,復習することを推奨する。また,講義で紹介した参考書を自主的に読んで背景知識を事前に把握しておくとより理解が深まる。
|
6. |
その他履修上の注意事項 |
|
資料は帝京大学のLMSやWeb File SeverなどのWebシステムを通して配布する。 私語など他の受講生の迷惑になる行為は決してしないこと。
|
7. |
各回の授業内容 |
|
【第1回】 | ガイダンス | 【第2回】 | イントロダクション:選択に関する学問分野(認知科学や行動経済学など) | 【第3回】 | 選好の形成1:物や人に対する印象の形成 | 【第4回】 | 選好の形成2:社会的影響 | 【第5回】 | 選好の形成3:選択と満足感 | 【第6回】 | 意思決定1:ヒューリスティクスとバイアス | 【第7回】 | 意思決定2:リスク選好 | 【第8回】 | 意思決定3:自己抑制 | 【第9回】 | 取引における信用:企業不正の防止 | 【第10回】 | マクロ現象1:インターネットやメディアの影響 | 【第11回】 | マクロ現象2:流行と集合行動 | 【第12回】 | 意思決定の進化的基盤 | 【第13回】 | 文化の影響1:選択の文化差 | 【第14回】 | 文化の影響2:取引制度の文化差 | 【第15回】 | まとめ |
|