1. |
授業の概要(ねらい) |
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心理学は客観的事実に基づいて人間を探究する学問であり、その研究には実験・調査が必要不可欠である。この授業では心理学における基本的な実験を体験することで、心理学の研究方法を習得し、併せて心理学の研究対象である現象について理解を深めることを目的としている。実習は全受講者をいくつかのグループに分け、複数の教員の指導のもとで実施する。実験に際しては、種目内容によって、心理学にオリジナルの実験装置を扱うことや、各自が実験者と参加者の双方の役割を体験することがある。15回の授業で12種目の実習を予定している。それぞれの種目について、実習で得られた結果を各自が分析し、関連する文献を参照し、それらをまとめて翌週までにレポートを提出することを繰り返し行う。
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2. |
授業の到達目標 |
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心理学に関する基本的な実験を体験する。そして、この体験を通じて、心理学実験を正確に実施するために必要な知識と技術、データを分析する技術、一定の書式に則り、論理的なレポートを作成する技術を習得する。
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3. |
成績評価の方法および基準 |
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全ての授業に出席し、全てのレポートを提出して合格しないと単位は取得できない。
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4. |
教科書・参考書 |
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実習に関する手引書などの資料を配布する。それらの資料は、予め内容を知ってしまうことで実験結果に影響する場合があるので、種目の内容に応じて、ガイダンス時または授業時間内で適宜配布する。
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5. |
準備学修の内容 |
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実習前に『手引き書』の該当種目を熟読し、実習の目的、意義、手続きを正確に理解しておくこと。また実習後は、記憶が鮮明なうちにデータを整理、分析し、直ちにレポート作成を行うこと。レポート作成に関する質問は授業時間内でしか受け付けることが出来ないこともある。
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6. |
その他履修上の注意事項 |
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原則として、欠席は認められない。またグループ毎にまとまって実習をおこなうために、遅刻や早退も認めていない。万が一、やむを得ず欠席しなくてはならない場合には、事前に担当教員に連絡すること。またレポートの書式および提出締め切りを厳守すること。心理学科の授業の中で非常に重視される科目である。
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7. |
各回の授業内容 |
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【第1回】 | 第1回から第6回は比較的容易な心理学実験を題材に、レポートの書き方に重点を置いた実習とレポート指導を行う。 種目1 系列位置効果① | 【第2回】 | 種目1 系列位置効果② | 【第3回】 | 種目2 単純接触効果 | 【第4回】 | 種目3 判断のバイアス | 【第5回】 | 種目4 ミュラーリヤー錯視① | 【第6回】 | 種目4 ミュラーリヤー錯視② | 【第7回】 | 第7回から第14回はそれぞれのクラスごとにローテンションで以下の種目について実習を行う。 実習種目(変更の可能性あり) 種目5 尺度構成(橋本) 種目6 触2点弁別閾(宮脇) 種目7 奥行き知覚(実吉) 種目8 視覚的注意(伊藤) 種目9 行動観察(近藤) 種目10 鏡映描写(小松) 種目11 生理指標の測定(草山) 種目12 囚人のジレンマ(堀田) | 【第8回】 | 同上 | 【第9回】 | 同上 | 【第10回】 | 同上 | 【第11回】 | 同上 | 【第12回】 | 同上 | 【第13回】 | 同上 | 【第14回】 | 同上 | 【第15回】 | まとめ |
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