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授業の概要(ねらい) |
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対人援助において、援助の対象となる人のパーソナリティやその形成、病理について考えることは援助の方針を考えるだけでなく、その人自身を理解する上でも重要である。本講義では、臨床心理学において、パーソナリティをどのように捉え、理解するのか、パーソナリティと臨床的問題がどのように関連しているかを明らかにする。また臨床領域のパーソナリティに関する論文の講読を通し、パーソナリティ研究の最前線に触れる。
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2. |
授業の到達目標 |
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1)パーソナリティについて理解する。 2)パーソナリティの査定について理解する。 3)パーソナリティと臨床的問題について理解する。 4)パーソナリティと臨床心理学的援助法について理解する。 5)パーソナリティに関する最新の研究を理解する。 6)担当論文についてプレゼンし、他者からの質問に答えることができる。
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3. |
成績評価の方法および基準 |
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出席30%、授業参加態度及び発表30%、試験40%
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4. |
教科書・参考書 |
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・小塩 真司(2011)『性格を科学する心理学のはなし―血液型性格判断に別れを告げよう』新曜社 ・堀越勝(2015)『感情の「みかた」~つらい感情も、あなたの「味方」になります。』 ・M.B. ファースト(2002)『SCID‐2―DSM‐4 2軸人格障害のための構造化面接』 ・伊藤絵美(2015)『自分でできるスキーマ療法ワークブック Book 1 生きづらさを理解し、こころの回復力を取り戻そう』星和書店 ・アラン・E フォレンゼティ(2012)『パートナー間のこじれた関係を修復する11のステップ―DBT(弁証法的行動療法)で身につける感情コントロール・対人関係スキル―』明石書店
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5. |
準備学修の内容 |
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授業の計画に従い、事前に示されたテーマについて考え、自分の意見をもって授業に参加すること。
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6. |
その他履修上の注意事項 |
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講義の他に、演習作業、グループ作業がある。事前に示されたテーマの自分の考えについて、他の受講生と意見交換を行うことがある。
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7. |
各回の授業内容 |
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【第1回】 | パーソナリティとは何か | 【第2回】 | パーソナリティの査定法 | 【第3回】 | パーソナリティの正常と異常 | 【第4回】 | 幼少期の環境とパーソナリティの発達 | 【第5回】 | パーソナリティと精神疾患 | 【第6回】 | パーソナリティ障害 | 【第7回】 | パーソナリティ障害の査定 | 【第8回】 | パーソナリティ障害に対する臨床心理学的援助法① 弁証法的行動療法 | 【第9回】 | パーソナリティ障害に関する臨床心理学的援助法② スキーマ療法 | 【第10回】 | パーソナリティに関する最近の研究動向 | 【第11回】 | 担当論文についてのグループ学習 | 【第12回】 | 担当論文についてのグループ学習 | 【第13回】 | 担当論文の発表 | 【第14回】 | まとめ | 【第15回】 | まとめと試験 |
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