Web Syllabus(講義概要)

平成29年度

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現代英語講読 II 鳥居 千代香
選択必修  2単位
【外国語】 17-1-1410-0377-06

1. 授業の概要(ねらい)

 世界のリーダー達の英語のスピーチや名言を学びます。英米のリーダー達やアジアのリーダー達、企業家達の英語です。近年、世界中で女性リーダー達の躍進ぶりが目立ちます。その要因のひとつは、男性にない発想で社会や既成概念の壁を壊してきた彼女達の力強い言葉にあると言えるでしょう。彼女達のスピーチについても学びます。
 現在活躍している人達が中心になりますが、それだけでなく過去から今日まで影響を与え続けている人達の英語も含みます。英語を母語とするネイティブの英語には学ぶことがたくさんあります。しかし、経済のグローバル化に伴って、英語が世界のビジネス公用語となり、ノンネイティブ(英語圏以外の話者)の英語に接する機会も多くなりました。ネイティブとノンネイティブが話す英語の地位は同等であるという「世界の英語」(World Englishes)が定着してきました。
 2016年8月に小池百合子東京都知事が日本外国特派員協会で行った記者会見で質疑は通訳を通していましたが、冒頭のスピーチは英文原稿を用意して自分の口で直接、英語で話そうとされました。みなさんもこれからはネイティブ信仰を捨て、堂々と自分の意見を発言していかなければなりません。授業で、短いスピーチや対話にも応用できるスキルを学ぶことができるでしょう。世界のトップリーダーたちの言葉は、ユニークで、力強いメッセージにあふれています。言葉は大きな力になります。迷いを吹っ切りたいとき、大きな決断を迫られるとき、彼らの言葉を思い出してください。
 授業前半は英文を読み、内容や言葉、関係する事項について学びます。スピーチは時間的制約のため、抜粋したものになることがあります。後半はDVDやCDも使用し、ディズニーの歌などリスニングも取り入れます。

2.
授業の到達目標

 人物のスピーチや名言を学ぶことで、国際情勢についても学ぶことになり、就活、就職面接にも有益。
 授業をとおして、みなさんの短いスピーチや対話にも応用できるスキルを学び、ネイティブ信仰を捨て、堂々と自分の意見を発言できるようになる。ビジネスだけとは限らず、自己紹介、パーティーでの挨拶、乾杯の音頭、会食での会話、日本についての質問に答えていけるような力をつける。
楽しみながらリスニング力もつける。

3.
成績評価の方法および基準

 平常点100%(授業への貢献度・発表・小テスト〔試験+リスニング〕・レポート)

4.
教科書・参考書

 教科書は買う必要がない。プリントを配布するが、なくしても再配布をしないので試験やレポート提出が終わるまで保管に気をつける。
 配布プリントは家に持ち帰る。

5.
準備学修の内容

 世界のリーダーや国際情勢に関心を持とう。
 毎日、英語力をつける努力をする。

6.
その他履修上の注意事項

 授業への貢献度重視。遅刻をしない。
 授業中に教室から出たり入ったりしない。

7.
各回の授業内容
【第1回】
 オリエンテーション
【第2回】
 ユーモア好きの ジャック・マー(中国の若き創業者) アリババ成功のカギを語る
【第3回】
  Google創業者ラリー・ペイジとセルゲイ・ブリン  27歳にして社長に就任したが故の困難とは & Googleの究極目標は
【第4回】
 開発者が自ら話すWikipedia(ウィキペディア)誕生の秘密とは?  
【第5回】
You Tube(ユーチューブ)社長チャド・ハーリーやナイキ社長マーク・パーカーたちの英語
【第6回】
 マザー・テレサ ノーベル平和賞受賞記念講演  喜ぶ者と喜び、泣く者と共に泣いた人生 
【第7回】
 ジョージ・ソロス/デール・カーネギー/ナポレオン・ヒル/ワンガリ・マータイ(ノーベル平和賞受賞)の人生と言葉
【第8回】
 国連難民救済機関のトップで指揮を執り続け難民問題に心血を注いだ緒方貞子 1997年4月30日米国ホロコースト記念博物館でのスピーチ
【第9回】
 夢について ウォルト・ディズニー/スティーブン・スピルバーグ/ヘンリー・キッシンジャー/ルイ・パスツール/ワシントン・アーヴィング、
ヒラリー・クリントンの言葉
【第10回】
 リンカーン & ケネディー & キャロライン・ケネディーのスピーチ
【第11回】
 ミャンマー(ビルマ)のトップ指導者アウンサンスーチー(ノーベル賞受賞)が2013年にダボス会議で報道陣の質問に即興で答えた英語
【第12回】
 ヘンリー・フォード/ ウィリアム・ブレイク/ラルフ・ウォルド・エマソン、ほか
 やる気と創造性についての名言
 台湾の女性総統(大統領)Tsai Ing-wenの英語 日本人と台湾
【第13回】
 スタンフォードの「英語ができる自分」になる教室  ケリー・マク二カル
【第14回】
 英王室キャサリン妃 結婚後、初めてのスピーチ 
【第15回】
 エリザベス女王 責任と共感を示すスピーチ