Web Syllabus(講義概要)

平成29年度

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国際交流論 I 鳥居 千代香
選択  2単位
【外国語】 17-1-1410-0377-07

1. 授業の概要(ねらい)

 ハーバード大学白熱教室のマイケル・サンデル教授がいうように「私たちは地球市民なのです」。それでもさまざまな問題があります。私たちは国々の考え方の違いを理解し、平和を維持するためにも、世界で協力をしていかなければなりません。国家間の関係を理解することは大切ですが、それだけでなく根本的に大切なのは人間のつながりを持つことです。ビジネスなどあらゆる分野で個人や民間の交流を深めることが大切になってきます。人と人との国際交流を積極的に進めることが重要なのです。
 世界の若者たちもSNS、Facebook、Twitterなどを通して、政治的国境を越え、経済的障害を乗り越え、連帯しつつあります。グローバル化で働く場が世界各国に広がる中、日本にいても世界のさまざまなニュースがますます多く入ってきます。文化が異なる人たちと交わる機会も増します。
 これからの時代を生きていく上で、アメリカ、ヨーロッパ、アラブ、アフリカ、アジアと日本の政治・経済・社会・宗教・ジェンダーなどを学び、考え、歴史を知ることが大事です。国々の政治、経済、社会や文化はどのように成立し、影響しあっているのかを知り、多様な価値が理解でき、多様な対応ができるようになりましょう。日本でもこのような人がますます必要とされます。日本が国際的に生き抜いていくためにも、グローバル視点の人材が必要とされています。
 アニメやDVDなども使って理解を深めます。わかりやすい、楽しい授業にしたいです。最新の国際情勢も取り入れる予定で、就活・就職面接などにも役立つと思います。

2.
授業の到達目標

 「トンボ」のように「複眼」を持ち、一つの立場だけでなくいろいろな立場から物事を見たり、考えたりできる人間になってほしい。
 多元的な課題を対象としているので、みなさんが履修する多くの科目と関連しています。「わかりやすく、たのしい、新鮮で毎回新しい発見がある」と感じられるような授業をしたいです。
 国家間の交流を知るだけでなく「人と人とのつながりの重要さ」を理解し、身近な人たちとの交流も深めましょう。

3.
成績評価の方法および基準

 授業への貢献度と平常点(50%)+期末レポート(50%)

4.
教科書・参考書

 テキストは買う必要がありません。授業ごとに毎回、教師が作成したレジュメ・プリントを配布します。
 参考文献:『ガンディーの言葉』マハートマ・ガンディー(鳥居千代香訳)岩波書店。
      『インド 姿を消す娘たちを探して』G.・アラヴァムダン(鳥居千代香訳)つげ書房新社。
      『インドの社会と名誉殺人』チャンダー・S・ドグラ(鳥居千代香訳)つげ書房新社。

5.
準備学修の内容

 いつも日本と海外との相互理解を意識して、テレビや新聞のニュースに関心を持とう。
 積極的に自分でも外国の方たちとの交流の機会をつくろう。

6.
その他履修上の注意事項

 ・レジュメ・プリント配布が多くなる予定です。きちんと家に持って帰り、期末レポート作成のときまで保管しましょう。
 ・理解を深めるためにマンガ、アニメやDVDも使用する予定です。
 ・こういう話しを聞きたいというテーマがあればリクエストをしてください。
 ・重大ニュースやリクエストがあったとき、またその時々の世界情勢も授業に取り入れます。就活にも有益。

7.
各回の授業内容
【第1回】
 オリエンテーション
【第2回】
 越境するマンガとアニメ文化外交
【第3回】
 「アナと雪の女王」と日本  生きにくさを超えて & 世界144カ国の比較(2016年)
)
【第4回】
 ハーバード白熱教室 世界の人たちと正義の話しをしよう[I] & 新しい大統領が誕生したアメリカ
【第5回】
 アメリカの「建国の父」たちと彼らの夢 & ヨーロッパ系移民たち 
【第6回】
 インドのジャイナ教(マハーヴィーラ)と仏教(ブッダ)の教え
【第7回】
 長州ファイブ & 岩倉使節団と津田梅子 
【第8回】
 遥かなるブータンと日本人  国民総幸福量 GNHと国民総クール GNC
【第9回】
 「願わくばわれ太平洋の橋とならん」新渡戸稲造(武士道)& 国際連盟
【第10回】
 プーチン大統領とロシア & 日本 
【第11回】
 デール・カーネギーと世界的ベストセラー『人を動かす』 
【第12回】
 トランプ大統領「米国第一」優先  & 日米外交  キャロライン・ケネディ元駐日米国大使 & マレーシアのマハティール元首相「ルック・イースト政策」
【第13回】
 バングラデシュ & ムハマド・ユヌス(2006年ノーベル平和賞受賞)とグラミン銀行 & お金で世界を見る
【第14回】
 サティー(寡婦殉死)とガヤトリ・スピヴァクのサバルタン思想
【第15回】
 遠くても近い国   日本とブラジル & 日韓関係