1. |
授業の概要(ねらい) |
|
イタリア半島の都市ローマを中心とするローマ帝国は、地中海を中心とする広大な領域を長期に渡って支配しました。本講義では、このローマ帝国に暮らした人々がどのように生活し、社会の中でどのように繋がっていたのかを分析します。 古代ローマの人々については、故人の生前について記された墓碑などの碑文史料、彼らの姿を描いた美術・考古学史料、家族関係などに関連する法史料など、様々な史料から彼らが生きた様子をうかがうことができます。まず、奴隷、解放奴隷、市民、元老院議員など、様々な立場の人々を例として紹介し、その上で、ローマ皇帝や属州総督など統治する立場の人々と帝国住民との関係を見ていくことで、ローマ帝国の社会構造の理解と古代社会における国家と人のあり方について考察します。
|
2. |
授業の到達目標 |
|
・古代のイタリア半島についての理解を深める ・ローマ帝国についての基礎知識を身につける ・古代社会における人の繋がりについて理解する ・過去と現在との繋がりを理解する
|
3. |
成績評価の方法および基準 |
|
平常点(小テスト、コメントシートや授業についての質問等)40%、期末試験60%
|
4. |
教科書・参考書 |
|
授業の中で適宜指示します。
|
5. |
準備学修の内容 |
|
授業後には配布した資料に再度目を通し、内容をきちんと理解した上で次回の授業に参加してください。
|
6. |
その他履修上の注意事項 |
|
受講生の人数によってはコメントシートを利用します。その際、感想だけではなく、授業で感じた疑問や質問を積極的に記入してください。
|
7. |
各回の授業内容 |
|
【第1回】 | オリエンテーション:古代ローマの社会構造 | 【第2回】 | ローマ世界に生きた人々1:奴隷 | 【第3回】 | ローマ世界に生きた人々2:解放奴隷 | 【第4回】 | ローマ世界に生きた人々3:墓からみるローマ社会 | 【第5回】 | 古代ローマにおける人の繋がり:1 | 【第6回】 | 古代ローマにおける人の繋がり:2 | 【第7回】 | 古代ローマにおける人の「移動」 | 【第8回】 | 帝国統治とローマ社会1 | 【第9回】 | 帝国統治とローマ社会2 | 【第10回】 | 帝国統治とローマ社会3 | 【第11回】 | ローマ皇帝とローマ社会1 | 【第12回】 | ローマ皇帝とローマ社会2
| 【第13回】 | ローマ皇帝とローマ社会3 | 【第14回】 | ローマ皇帝とローマ社会4 | 【第15回】 | 理解度の確認 |
|