Web Syllabus(講義概要)

平成29年度

ひとつ前のページへ戻る 教授名で検索

ロシア文化論 II 中尾 泰子
選択  2単位
【外国語】 17-1-1501-0386-02

1. 授業の概要(ねらい)

 「ロシア文化論Ⅰ」に引き続き、1920年代から1960年代までのロシア(ソビエト連邦)の文化状況を中心に扱う。文学、絵画、映画、音楽、バレエ、アニメなどを切り口に、激動と抑圧の時代に生きた芸術家たちの姿に迫る。特に「ロシア文化論Ⅱ」では、パリ、ベルリン、ニューヨーク等に亡命した芸術家たちにも触れる。また比較文化論の視点を取り入れ、同時代のヨーロッパの文化状況も横断的に考察する。授業内では積極的にDVD、画集を鑑賞したい。授業の終わりには数回短いレポート(レスポンス・シート)を提出してもらう。なおロシア語の知識は必要としない。

2.
授業の到達目標

 1.ロシア(ソビエト連邦)の文化について理解を深める。
 2.芸術を様々な角度から批評する力を身につける。

3.
成績評価の方法および基準

 レスポンス・シート50%、期末テスト50%。

4.
教科書・参考書

 随時プリントを配布する。参考書は『集英社ギャラリー[世界の文学]15ロシアⅢ』

5.
準備学修の内容

 メディアライブラリーセンター等を積極的に活用し、講義で取り上げる内容について確認しておくこと。

6.
その他履修上の注意事項

 文化・芸術に関心のある学生に受講してもらいたい。授業中の私語は厳に慎むこと。注意を受けても従わない学生には退室してもらう。「ロシア文化論Ⅰ」を受講していることが望ましい。

7.
各回の授業内容
【第1回】
 ガイダンス
【第2回】
 革命から大テロルまでⅠ:ザミャーチン
【第3回】
 革命から大テロルまでⅡ:ブルガーコフ
【第4回】
 革命から大テロルまでⅢ:プラトーノフ
【第5回】
 革命から大テロルまでⅣ:アフマートワ
【第6回】
 DVD鑑賞:ソクーロフ他
【第7回】
 DVD鑑賞:ソクーロフ
【第8回】
 亡命芸術家Ⅰ:ナボコフ
【第9回】
 亡命芸術家Ⅱ:ベルベーロワ
【第10回】
 亡命芸術家Ⅲ:シャガール
【第11回】
 亡命芸術家Ⅳ:カンディンスキー
【第12回】
 ラーゲリ(収容所)文学Ⅰ:ソルジェニーツィン
【第13回】
 ラーゲリ(収容所)文学Ⅱ:ギンズブルグ
【第14回】
 ロシア・アニメ
【第15回】
 まとめとテスト