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授業の概要(ねらい) |
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本年度の外国政治史は中世盛期から近世におけるフランス政治史を講義する。外国政治史Ⅰでは、フランスの地理を理解することも目標とし、ヴァロワ朝(ヴァロワ=アングレーム朝)が断絶し、ブルボン朝のアンリ4世が即位し、ナント王令を発布した1598年までの時期の政治史を扱う予定である。時期によって異なるが、他国のこと、例えばイギリス(イングランド)、イタリア、ドイツ、スペインのこともできるだけ取り上げるようにする。 なお、ここでいう政治史には高等学校の教科書にあるような19世紀的な実証主義史学の成果である事件史だけではなく、20世紀を代表し、現在も大きな影響力を有するフランスのアナール派の手法を取り入れた「政治文化史」のことも含まれる。さて、政治文化史とは何か。これは、簡単には初回の授業で説明するが、その具体的な内容・手法については、この講義全体で明らかにしていく。
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授業の到達目標 |
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①フランスにおけるヴァロワ朝までの政治史について基本的知識を獲得すること。 ②世の中の動きを歴史的に考えるための視点を身につけること。
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成績評価の方法および基準 |
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受講者数にもよるが、授業への積極的参加度・小リポート・小テストなど40%、期末テスト60%で評価する。
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教科書・参考書 |
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テクストは使用しない。 この分野の著作は多数あり、適宜参考文献を紹介するが、特に次の1冊を入門用の参考文献としてお勧めする。 佐々木真『図説 フランスの歴史』増補新装版、河出書房新社、2016年
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準備学修の内容 |
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授業内容の理解を深めることができる教材を紹介するので、事前に読んだり見たりするとよい。また、現在日本や世界で起きていることに関心を持つこと。最低限一日1回はニュースをチェックして動向なりを押さえておくこと。この授業とは直接関係しないかもしれないが、色々な意味で過去と現在はつながっているので、意外な接点に驚くこともあるだろう。
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その他履修上の注意事項 |
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高等学校で必修となっている世界史の教科書に記載されていない内容が多いので、世界史の理解程度は問わないが、その確認のようなことは講義するつもりである。ただし、高等学校の教科書の記述とは根本的に異なるので、その方面での教職を目指している学生で現在教職科目に苦戦している学生には履修を勧めない。
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各回の授業内容 |
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【第1回】 | イントロダクション:①授業の進め方・評価方法などについて ②政治史とは何か(概論) | 【第2回】 | Ⅰ.ヴァロワ朝以前のフランス | 【第3回】 | Ⅱ.ヴァロワ朝と百年戦争①前半 | 【第4回】 | Ⅱ.ヴァロワ朝と百年戦争②後半:ジャンヌ・ダルク論を含 | 【第5回】 | Ⅲ.ヴァロワ朝およびヴァロワ・オルレアン朝とイタリア戦争前半 | 【第6回】 | Ⅳ.前期ヴァロワ=アングレーム朝とイタリア戦争後半①:特にフランソワ1世を中心に | 【第7回】 | Ⅳ.前期ヴァロワ=アングレーム朝とイタリア戦争後半②:特にアンリ2世を中心に | 【第8回】 | Ⅴ.ルネサンス王政:前期ヴァロワ・アングレーム朝 | 【第9回】 | Ⅵ.カトリーヌ・ドゥ・メディシスの時代:後期ヴァロワ=アングレーム朝の始まり~宗教戦争まで | 【第10回】 | Ⅶ.宗教戦争の時代①前半:シャルル9世 | 【第11回】 | Ⅶ.宗教戦争の時代②後半A:アンリ3世 | 【第12回】 | Ⅶ.宗教戦争の時代②後半B:3アンリの戦い | 【第13回】 | Ⅷ.ブルボン朝の誕生A:成聖式 | 【第14回】 | Ⅷ.ブルボン朝の誕生B:ナント王令 | 【第15回】 | まとめとテスト ◎以上の予定に小テストや小リポートが加わるはずである。 |
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