Web Syllabus(講義概要)

平成29年度

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外国政治史 II 工藤 則光
【Ⅴ】  2単位
【Ⅴ 法律と政治のしくみを学ぶ】 17-1-1501-1570-06

1. 授業の概要(ねらい)

 外国政治史Ⅱでは、ブルボン朝を講義する。授業では、創始者であるアンリ4世から革命で断頭台の露と消えるルイ16世までの前近代フランス政治史を扱う予定である。時期によって異なるが、他国のこと、例えばイギリス(イングランド)、イタリア、ドイツ、スペインなどのこともできるだけ取り上げるようにする。
 なお、ここでいう政治史には高等学校の教科書にあるような19世紀的な実証主義史学の成果である事件史だけではなく、20世紀を代表し、現在も大きな影響力を有するフランスのアナール派の手法を取り入れた「政治文化史」のことも含まれる。さて、政治文化史とは何か。これは、簡単には初回の授業で説明するが、その具体的な内容・手法については、この講義全体で明らかにしていく。

2.
授業の到達目標

 ①ブルボン朝期の政治史について基本的知識を獲得する。 
 ②世の中の動きを歴史的に考えるための視点を身につけること。

3.
成績評価の方法および基準

 受講者数にもよるが、授業への積極的参加度・小リポート・小テストなど40%、期末テスト60%で評価する。

4.
教科書・参考書

 テクストは使用しない。
 参考文献は適宜紹介する。

5.
準備学修の内容

 概説書、DVDなど理解を深めることができる教材を紹介するので、事前に読んだり見たりするとよい。

6.
その他履修上の注意事項

 高校世界史の理解程度は問わない。外国政治史Ⅰの継続講義であるので、外国政治史Ⅰを履修したことを前提に講義するが、外国政治史Ⅰ未履修者でも受講はできる。

7.
各回の授業内容
【第1回】
 イントロダクション:①授業の進め方・評価方法などについて、②政治史とは何か(概論)について説明した後で、外国政治史Ⅰを簡単に振り返る。
 以下、テクストの章立てに従って講義するので、各章のメインタイトルだけを挙げる。
【第2回】
 前提:復習も兼ねてブルボン朝創始をめぐる諸問題について
【第3回】
 Ⅰ.絶対王政への道:前期ブルボン朝 ①アンリ4世 ②ルイ13世
【第4回】
 Ⅰ.絶対王政への道:前期ブルボン朝 ②ルイ13世
【第5回】
 Ⅰ.絶対王政への道:前期ブルボン朝 ③ルイ14世未成年期
【第6回】
 Ⅱ.絶対王政の完成!?:①ルイ14世親政期A
【第7回】
 Ⅱ.絶対王政の完成!?:①ルイ14世親政期B
【第8回】
 Ⅱ.絶対王政の完成!?:①ルイ14世親政期C
【第9回】
 Ⅱ.絶対王政の完成!?:②ルイ15世
【第10回】
 Ⅲ.崩壊に向かう絶対王政:①ルイ15世
【第11回】
 Ⅲ.崩壊に向かう絶対王政:②ルイ16世
【第12回】
 Ⅲ.崩壊に向かう絶対王政:②ルイ16世
【第13回】
 Ⅳ.絶対王政の崩壊とフランス革命
【第14回】
 Ⅳ.絶対王政の崩壊とフランス革命
【第15回】
 まとめとテスト
 ◎以上の他に3~5回ほど小テストや小リポートを行うはずである