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授業の概要(ねらい) |
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外国政治史Ⅱでは、ブルボン朝を講義する。授業では、創始者であるアンリ4世から革命で断頭台の露と消えるルイ16世までの前近代フランス政治史を扱う予定である。時期によって異なるが、他国のこと、例えばイギリス(イングランド)、イタリア、ドイツ、スペインなどのこともできるだけ取り上げるようにする。 なお、ここでいう政治史には高等学校の教科書にあるような19世紀的な実証主義史学の成果である事件史だけではなく、20世紀を代表し、現在も大きな影響力を有するフランスのアナール派の手法を取り入れた「政治文化史」のことも含まれる。さて、政治文化史とは何か。これは、簡単には初回の授業で説明するが、その具体的な内容・手法については、この講義全体で明らかにしていく。
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2. |
授業の到達目標 |
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①ブルボン朝期の政治史について基本的知識を獲得する。 ②世の中の動きを歴史的に考えるための視点を身につけること。
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3. |
成績評価の方法および基準 |
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受講者数にもよるが、授業への積極的参加度・小リポート・小テストなど40%、期末テスト60%で評価する。
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4. |
教科書・参考書 |
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テクストは使用しない。 参考文献は適宜紹介する。
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準備学修の内容 |
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概説書、DVDなど理解を深めることができる教材を紹介するので、事前に読んだり見たりするとよい。
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その他履修上の注意事項 |
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高校世界史の理解程度は問わない。外国政治史Ⅰの継続講義であるので、外国政治史Ⅰを履修したことを前提に講義するが、外国政治史Ⅰ未履修者でも受講はできる。
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各回の授業内容 |
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【第1回】 | イントロダクション:①授業の進め方・評価方法などについて、②政治史とは何か(概論)について説明した後で、外国政治史Ⅰを簡単に振り返る。 以下、テクストの章立てに従って講義するので、各章のメインタイトルだけを挙げる。 | 【第2回】 | 前提:復習も兼ねてブルボン朝創始をめぐる諸問題について | 【第3回】 | Ⅰ.絶対王政への道:前期ブルボン朝 ①アンリ4世 ②ルイ13世 | 【第4回】 | Ⅰ.絶対王政への道:前期ブルボン朝 ②ルイ13世 | 【第5回】 | Ⅰ.絶対王政への道:前期ブルボン朝 ③ルイ14世未成年期 | 【第6回】 | Ⅱ.絶対王政の完成!?:①ルイ14世親政期A | 【第7回】 | Ⅱ.絶対王政の完成!?:①ルイ14世親政期B | 【第8回】 | Ⅱ.絶対王政の完成!?:①ルイ14世親政期C | 【第9回】 | Ⅱ.絶対王政の完成!?:②ルイ15世 | 【第10回】 | Ⅲ.崩壊に向かう絶対王政:①ルイ15世 | 【第11回】 | Ⅲ.崩壊に向かう絶対王政:②ルイ16世 | 【第12回】 | Ⅲ.崩壊に向かう絶対王政:②ルイ16世 | 【第13回】 | Ⅳ.絶対王政の崩壊とフランス革命 | 【第14回】 | Ⅳ.絶対王政の崩壊とフランス革命 | 【第15回】 | まとめとテスト ◎以上の他に3~5回ほど小テストや小リポートを行うはずである |
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