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授業の概要(ねらい) |
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【哲学の起源と西洋哲学の流れ】 「哲学」という知の営みは、古代ギリシアに端を発し、その後の西欧世界のあり方を方向づけてきた。さらに、この方向付けは西欧世界に限定されずに、世界化して現在に至っている。では、そもそも哲学の起源、その原初においてなにが、どのような仕方で問題とされ論じられていたのか。本講義は、このような観点から古代ギリシア哲学から話を始め、その後、どのような流れをたどり現代に至るのかを概観することによって、哲学の起源に迫るとともに、近世以降の哲学をも視野に入れてともに思索する時間としたい。「哲学」の営みは、たんに知識の獲得を目指すことにあるのではなく、自らが考えることをその本務とする。この講義はそのきっかけとなることをも目指している。
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2. |
授業の到達目標 |
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・西洋哲学で扱われた問題の意義を理解し、その可能性や現代的意義などを説明することができる。 ・講義で扱った主題を手引きとしながら、自ら考え、適切な語句を用いて表現することができる。
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3. |
成績評価の方法および基準 |
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平常点(30%)講義への積極的参加と、リアクションペーパーへの回答。 試験(70%)試験欠席者は0点の評価となるので注意すること。
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4. |
教科書・参考書 |
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適宜、授業内で指示する。
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5. |
準備学修の内容 |
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・講義内で指示した参考書に関しては可能な限り読んでおくこと。 ・講義の出席前に前回の内容を復習しておくこと。
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その他履修上の注意事項 |
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・欠席や遅刻は止むを得ない場合は例外として、定時には着席していること。 ・必ず学生証を所持するようにすること。 ・受講希望者は必ず初回の授業に出席すること。 ・授業計画はあくまで計画であるため、適宜変更する可能性がある。
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7. |
各回の授業内容 |
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【第1回】 | イントロダクション(講義の概要、テスト関係の説明、「哲学」への導入) | 【第2回】 | 哲学の起源の背景としての、古代ギリシアの世界観 | 【第3回】 | ミレトス学派の思想 | 【第4回】 | ピュタゴラス・ヘラクレイトスの思想 | 【第5回】 | ソフィストとソクラテスの思想 | 【第6回】 | プラトンの思想:イデア論について | 【第7回】 | プラトンの思想:芸術とミメーシス | 【第8回】 | デカルトの思想:自我の確立 | 【第9回】 | カントの思想:認識論の転回 | 【第10回】 | カントの思想:カント倫理学の射程 | 【第11回】 | 現象学の成立:フッサールの思想 | 【第12回】 | ハイデッガーの存在論:『存在と時間』の問題 | 【第13回】 | ハイデッガーの言語思想 | 【第14回】 | 21世紀の哲学へ向けて | 【第15回】 | 総括 |
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