Web Syllabus(講義概要)

平成29年度

ひとつ前のページへ戻る 教授名で検索

社会情報論 II 藤森 益弘
【Ⅳ】  2単位
【Ⅳ 社会と経済のしくみを学ぶ】 17-1-1501-3086-02

1. 授業の概要(ねらい)

 様々な機会に、様々なメディアを通して、様々な方法で、私たちに様々な情報が届けられてくる。現在は“情報の氾濫状態”と言っていい。私たちはそれらの情報から、どれとどれを取捨選択し、どのように享受し、蓄積していけばよいのか。そのことを、前期の「社会情報論I」に続いて、映像素材なども使い、<文化>という側面から省察していきたい。

2.
授業の到達目標

 情報と文化の関係を把握し、実社会や実生活に様々の場面に活かしていく。

3.
成績評価の方法および基準

 授業中に出題するレポートと授業への参加度による評価。

4.
教科書・参考書

 参考文献:『社会情報論』建帛社
      前野和久『情報社会論上・下』砂書房

5.
準備学修の内容

 講義概要などを参考にして、講義に出てきそうな人物、書籍、映像などについて、あらかじめ簡単に調べたり、目を通したりしておくこと。

6.
その他履修上の注意事項

 出来るだけ数多くのメディアを通して、情報と文化の関連について知識と興味を持つことで、それらに対する視野と意識を広めていってほしい。
 前期に開講する「社会情報論I」も履修してもらうのが望ましい。

7.
各回の授業内容
【第1回】
 総論―いろいろなメディアを通して情報はどのように発信され、文化としてどのように享受・蓄積されているのか。
【第2回】
 日本映画と文化①―大正時代、弁士と無声映画の興隆―どのように作られ、見られ、情報・文化として享受・蓄積されているのか。(「弥次喜多善光寺詣り」「雄呂血」などを見ながら)
【第3回】
 日本映画と文化②―昭和10年代、戦時下の日本映画―どのように作られ、見られ、情報・文化として享受・蓄積されているのか。(「土と兵隊」「ハワイ・マレー沖海戦」「陸軍」などを見ながら)
【第4回】
 日本映画と文化③―昭和40年代~60年代、叛乱の映画から多彩な映画へーどのように作られ、見られ、情報・文化として享受・蓄積されているのか。(「新宿泥棒日記」「昭和残侠伝」「男はつらいよ」などを見ながら)
【第5回】
 日本映画と文化➃―平成年代、アニメ・特撮映画―どのように作られ、見られ、情報・文化として享受・蓄積されているのか。(「火垂るの墓」「千と千尋の神隠し」「君の名は。」「シン・ゴジラ」などを見ながら)
【第6回】
 文学と文化①―小説や詩や評論などはどのように書かれ、読まれ、情報・文化として享受・蓄積されているのか。(夏目漱石の「吾輩は猫である」「坊ちゃん」、壷井栄の「二十四の瞳」を、文字表現と映像表現を比較しながら)
【第7回】
 文学と文化②―小説や詩や評論などはどのように書かれ、読まれ、情報・文化として享受・蓄積されているのか。(村上春樹の「風の歌を聴け」「ノルウェイの森」を、文字表現と映像表現を比較しながら)
【第8回】
 演劇・演芸と文化①―どのように演じられ、観られ、情報・文化として享受・蓄積されているのか。(文楽や歌舞伎などの古典演劇を鑑賞しながら)
【第9回】
 演劇・演芸と文化②―どのように演じられ、観られ、情報・文化として享受・蓄積されているのか。(天井桟敷や状況劇場などの現代演劇、落語などの演芸を鑑賞しながら)
【第10回】
 音楽と文化①―どのように作られ、聴かれ、情報・文化として享受・蓄積されているのか。(様々な曲と演奏者によるクラシック音楽を聴き比べながら)
【第11回】
 音楽と文化②―どのように作られ、聴かれ、情報・文化として享受・蓄積されているのか。(様々な曲と演奏者によるポピュラー音楽を聴き比べながら)
【第12回】
 アートと文化①―どのように創作され、見られ、情報・文化として享受・蓄積されているのか。
(海外の有名美術館の映像を見ながら)
【第13回】
 アートと文化②―どのように創作され、見られ、情報・文化として享受・蓄積されているのか。
(海外の有名アート作品の映像を見ながら)
【第14回】
 アートと文化③―どのようにデザインされ、見られ、情報・文化として享受・蓄積されているのか。(日本の有名美術館や有名アート作品の映像を見ながら)
【第15回】
 デザインと文化―どのようにデザインされ、見られ、情報・文化として享受・蓄積されているのか。(デザインとアートの関連・比較を参考映像を見ながら)