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授業の概要(ねらい) |
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本授業は、幕末から太平洋戦争に至るまでの戦前期全般の時期における日本の政治と外交の歴史について解説する。特に、明治立憲体制の成立とその展開過程を中心に取り上げ、戦前期における「デモクラシー」の可能性と挫折について考える。また、内政と対外関係が密接に連動しているとの観点から、国内政治の動向のみならず、国際環境の変動や日本が遂行した戦争にも着目する。
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2. |
授業の到達目標 |
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・戦前期における日本の政治と外交の歴史についての基本的知識を習得する。 ・戦前期における日本の政治と外交の特質について理解し、考察する能力を身につける。
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3. |
成績評価の方法および基準 |
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平常点(40%)と期末試験(60%)で評価する。平常点は出席の他、提出物等によって評価する。
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4. |
教科書・参考書 |
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特に教科書は指定しないが、参考書として、北岡伸一『日本政治史―外交と権力』(有斐閣、2011年)が好適である。その他は適宜、授業内で紹介する。
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5. |
準備学修の内容 |
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授業では戦前期の日本政治外交に関する膨大な情報量を扱うので、ノートや配布プリントの見直しなどの復習により、知識を定着させる努力を怠らないこと。 授業中に示された論点について自ら考える姿勢で授業に臨むこと。
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その他履修上の注意事項 |
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・普段から日本の政治や外交の歴史に関連するテレビ番組や新聞・雑誌記事に目を通すよう心がけること。 ・授業中の私語や携帯・スマホの使用は厳に謹むこと。行為によっては退出を命じることや、以後の受講を認めない場合がある。
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各回の授業内容 |
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【第1回】 | ガイダンス(授業についての説明) | 【第2回】 | 倒幕思想と公議輿論の尊重 | 【第3回】 | 明治国家の建設と自由民権運動 | 【第4回】 | 明治立憲体制の成立 | 【第5回】 | 日清・日露戦争 | 【第6回】 | 初期議会と桂園時代 | 【第7回】 | 大正デモクラシー | 【第8回】 | 「憲政の常道」の時代 | 【第9回】 | 幣原外交と満蒙の危機 | 【第10回】 | 軍部の台頭 | 【第11回】 | 政党の終焉 | 【第12回】 | 戦争と民衆 | 【第13回】 | 日中戦争 | 【第14回】 | 太平洋戦争への道 | 【第15回】 | まとめとテスト |
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