1. |
授業の概要(ねらい) |
|
本授業は、終戦から今日に至る日本の政治と外交の歴史について解説する。特に、55年体制の成立と崩壊のプロセスおよび今日の政治状況に密接に関連する新自由主義的傾向を中心に取り上げ、戦後における民主政治の可能性について考える。また、内政と対外関係が密接に連動しているとの観点から、国内政治の動向のみならず、冷戦や「9・11」などの国際環境の変動や、日米関係、安全保障問題などの動向にも着目する。
|
2. |
授業の到達目標 |
|
・戦後期における日本の政治と外交の歴史についての基本的知識を習得する。 ・戦後期における日本の政治と外交の特質について理解し、考察する能力を身につける。
|
3. |
成績評価の方法および基準 |
|
平常点(40%)と期末試験(60%)で評価する。平常点は出席の他、提出物等によって評価する。
|
4. |
教科書・参考書 |
|
特に教科書は指定しないが、参考書として、北岡伸一『日本政治史―外交と権力』(有斐閣、2011年)が好適である。その他は適宜、授業内で紹介する。
|
5. |
準備学修の内容 |
|
授業では戦後期の日本政治外交に関する膨大な情報量を扱うので、ノートや配布プリントの見直しなどの復習により、知識を定着させる努力を怠らないこと。 授業中に示された論点について自ら考える姿勢で授業に臨むこと。
|
6. |
その他履修上の注意事項 |
|
・普段から日本の政治や外交の歴史に関連するテレビ番組や新聞・雑誌記事に目を通すよう心がけること。 ・授業中の私語や携帯・スマホの使用は厳に謹むこと。行為によっては退出を命じることや、以後の受講を認めない場合がある。
|
7. |
各回の授業内容 |
|
【第1回】 | ガイダンス(授業についての説明) | 【第2回】 | 終戦をめぐる政治 | 【第3回】 | 占領政策と新憲法の制定 | 【第4回】 | 政党の復活と占領下の政治状況 | 【第5回】 | 講和と旧安保条約の成立 | 【第6回】 | 戦後政治の再編と55年体制の成立 | 【第7回】 | 55年体制の特質 | 【第8回】 | 鳩山・岸内閣と安保改定 | 【第9回】 | 高度経済成長期の政治と外交 | 【第10回】 | 「経済大国」の政治と外交 | 【第11回】 | 冷戦の終結と55年体制の崩壊 | 【第12回】 | 「政治改革」の時代 | 【第13回】 | 9・11のインパクトと新右派傾向の強化 | 【第14回】 | 政権交代と二大政党制の時代へ? | 【第15回】 | まとめとテスト |
|