Web Syllabus(講義概要)

平成29年度

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微生物学 山田  剛
選択  2単位
【スポーツ医療】 17-1-1609-0656-01

1. 授業の概要(ねらい)

 微生物学に関連した幅広い領域の中から、スポーツ医療学科の学生として身につけておく必要性が高いと考えられる微生物感染症について、その特徴、予防および対策に重点を置いた講義を行う。講義の内容については、微生物学を学ぶ上での土台となる生物の細胞に関する基礎的な事柄の解説からスタートした後、多様な病原微生物が引き起こす感染症に関する解説、そしてスポーツや医療関連分野のみならず、日常生活においても役立つ微生物感染症の予防・対策に関する解説へと移行していく。

2.
授業の到達目標

 微生物を含むすべての生物の基本単位である細胞の構造、機能等に関する基礎知識を習得する。その上で、多様な病原微生物が引き起こす感染症について、原因となっている微生物の特徴、疾患の特徴と発症要因、疾患の予防および対策に関する理解を深めることを目標とする。それと同時に、本講義では触れることのできない微生物学領域について、将来的な理解に役立つ専門用語・概念の理解を目標とする。

3.
成績評価の方法および基準

 筆記試験約70%、出席および講義内に実施する小テストまたはレポート約30%で勘案する。

4.
教科書・参考書

 テキストとして『系統看護学講座・専門基礎分野・微生物学 疾病のなりたちと回復の促進4 医学書院』を使用する予定である。また、参考図書として、藤本秀士編著 目野郁子著 小島夫美子著『わかる!身につく!病原体・感染・免疫 南山道』を挙げる。

5.
準備学修の内容

 ・講義で使用している教科書を中心に、次回の講義に関連する部分について事前に読むなどの予習を行い、専門用語の意味などを理解しておくことが望まれる。
 ・講義の最初に、前回の講義内容に関する小テストの実施を予定しているので、講義内容を復習しておくことが望まれる。

6.
その他履修上の注意事項

 ・講義は板書を中心に、補足資料の配布および適宜スライド(Power Point)による解説を適宜行いながら進める。講義内容を復習し、理解を深めるためにも、講義内容に関するノートを各自作成することが望まれる。
 ・この講義は、出席も評価の対象となるので、遅刻や欠席に注意すること。

7.
各回の授業内容
【第1回】
 イントロダクション
 ・細胞の基本型と多様性を理解する。
 ・原核細胞と真核細胞の基本構造を理解する。
【第2回】
 微生物学総論1
 ・細胞小器官の構造と機能を理解する。
 ・生体分子(タンパク質、核酸、糖、脂質など)の構造・性質、そして代謝の仕組みを理解する。
【第3回】
 微生物学総論2
 ・微生物の性質を理解する。
 ・微生物学の歴史を理解する。
【第4回】
 微生物学総論3
 ・細菌の形態と特徴を理解する。
 ・細菌の分類を理解する。
 ・細菌叢を理解する。
【第5回】
 微生物学総論4
 ・ウィルスの形態と特徴を理解する。
 ・ウィルスの分類を理解する。
 ・ウィルスの増殖形態を理解する。
【第6回】
 微生物学総論5
 ・細菌およびウィルスの感染機構を理解する。
【第7回】
 微生物学総論6
 ・真菌の形態と特徴を理解する。
 ・真菌の分類を理解する。
 ・真菌感染症を理解する。
【第8回】
 微生物学総論7
 ・微生物の感染経路に関する特性を理解する。
 ・呼吸器感染症を理解する。
【第9回】
 微生物学総論8
 ・皮膚感染症を理解する。
【第10回】
 微生物学総論9
 ・消化器感染症と食中毒を理解する。
【第11回】
 微生物学総論10
 ・微生物感染に対する生体防御反応の概要を理解する。
【第12回】
 微生物学総論11
 ・バイオハザード、バイオセーフティーを理解する。
 ・微生物感染の予防手段を理解するPt. 1. 滅菌と消毒.
【第13回】
 微生物学総論12
 ・微生物感染の予防手段を理解するPt. 2. 予防接種.
 ・化学療法の基礎を理解する Pt. 1. 抗菌薬の基礎.
【第14回】
 微生物学総論13
 ・化学療法の基礎を理解する Pt. 2. 抗菌薬の問題点.
【第15回】
 まとめ
 *進行具合等により変更の可能性があります。