Web Syllabus(講義概要)

　疾患そのものや病を持つ患者の治療方法を研究する学問として、医学が高度に発達している。しかし、ヒトの健康を増進し高度の生活の質を維持するためには、病院での治療のみならず、病気に至るまでの前段階において身体のメンテナンスを行なう必要がある。スポーツ医学は、そのような病気に至るまでの身体の変化を学習し、健康を維持向上させるための学問である。
　そしてさらに、健康な一般市民の健康増進や、スポーツでの高度なパフォーマンスを要求されるアスリートに対しても、スポーツ医学に関する高度な知識は要求されている。
　スポーツ医学（ⅠおよびⅡ）では、そのような健康に関する医学的知識を整理・学習し、身体の正常維持の仕組みや、病気のメカニズムを学習する。さらに、アスリートの出す結果の向上を目標として、健康の増進やトレーニングに要求される医学的知識を分野別に学習する。
　スポーツ医学Ⅰでは、身体の器官系別に解剖・運動生理とトレーニング効果につき十分な知識と考え方を習得する。

　健康スポーツに関する医学的生理学的知識を習得して、健康人やアスリートにアドバイスできる。アドバイスの内容を科学的根拠をもとに説明できる。

　定期試験（100点）、アンケート（10点ｘ回数）、レポート提出（10点）を点数化して合計し、評価する。

　テキスト：『スポーツ医学研修ハンドブック・基本科目（第２判）』（文光堂）

　授業前後に、該当範囲の教科書を通読することが望ましい。

　講義の内容を理解した後、教科書の通読や書かれてある内容の習得も必要である。