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授業の概要(ねらい) |
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スポーツ医学の範囲は非常に広い。この臨床スポーツ医学(内科系)Ⅱでは特にアスレティック・トレーナーの資格習得を目指す学生にとって有用な医学的事項をピックアップして講義を行う。すでにこれまでの種々の講義を受けていると思われるが、臨床的・医学的なテーマを中心に知識を整理してもらう。
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2. |
授業の到達目標 |
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アスレティック・トレーナー(AT)を目指す諸君を中心に据え、やや高度な医学的知識を身につけることを目標にしたい。具体的には下記の項目である。 ①代謝性疾患とスポーツとの関係を説明できる。 ②循環器疾患、呼吸器疾患とスポーツとの関係を説明できる。 ③インフルエンザなどよく見られる疾患について説明できる。 ④特殊環境下でのスポーツでの身体への影響を理解する。 ⑤女性とスポーツについて説明できる。 ⑥年齢とスポーツについて説明できる。 ⑦スポーツ選手のドーピングについて説明できる。 ⑧喫煙が身体に及ぼす影響を説明できる。
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3. |
成績評価の方法および基準 |
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講義内レポート、小テスト、およびLMSテスト(40%)、期末試験(60%)で評価する。ただし、前者(講義内レポート、小テストなど)のいずれかの評価が50点以下の場合には期末試験受験資格を喪失する。 講義には全て出席することが前提である。1回欠席する毎に5点減点される。欠席のために講義内レポートの提出などができない場合にはその分が減点されることに注意。公休の場合には減点しない。講義内レポートは別途提出してもらう。 講義内に飲食していた場合、スマホ等で遊んでいた場合、私語をして授業の邪魔をした場合などには、イエローカードをだす。イエローカードが2枚になればレッドカードを出す。この場合、期末試験受験資格を喪失する。
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4. |
教科書・参考書 |
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テキストは特に用いない。参考書として『スポーツ医学研修ハンドブック』(基礎科目第2版)、『スポーツ医学研修ハンドブック』(応用科目)、『公認スポーツ指導者養成テキスト』(共通科目Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ)、『アスレティックトレーナー専門科目テキスト』などを推薦する。この他、講義の中でいくつかの書籍を推薦する予定である。
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準備学修の内容 |
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①各種スポーツには、得手不得手に関わらず積極的に参加すること。②講義の中で紹介する書籍は必ず学期の中で読むように心がけてほしい。③各種スポーツイベントのボランティア活動への参加も勧めるものである。④アスリートとの接触はトレーナを目指す者には必須であり、種々のスポーツに触れる経験は重要である。
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その他履修上の注意事項 |
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①講義の時間内に、私語、飲食、スマホ遊び等をしてはいけない。②講義で不明であったり、分からないことがあれば、必ず、講義の後で質問に来てほしい。分からないままにしないで早めに問題を解決しておくことが大切。③LMSにアップしてある講義内容のプリントを講義の前にダウンロードして各自準備すること。④LMSで出された問題には必ず解答すること。分からない問題は友人や先輩に聞いて解答してほしい。
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各回の授業内容 |
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【第1回】 | 初めに:本学期での講義内容について概説する。 | 【第2回】 | 喫煙と健康について学ぶ。 | 【第3回】 | 高尿酸血症について学ぶ。 | 【第4回】 | 心疾患:虚血性心疾患以外に重要な心臓の病気について学ぶ。 | 【第5回】 | 突然死:スポーツにおける突然死について学ぶ。 | 【第6回】 | 出血、貧血などについて学習する。 | 【第7回】 | インフルエンザ:毎年流行するインフルエンザについて学ぶ。 | 【第8回】 | 各種感染症:ウィルス、細菌などの感染症について学ぶ。 | 【第9回】 | 海外での病気:日本から海外に出ていった時に考えるべき病気について学ぶ。 | 【第10回】 | 特殊環境である高山での病気について学ぶ。 | 【第11回】 | 潜水病など海の病気について学ぶ。 | 【第12回】 | 運動前にメディカルチェック:スポーツ前のメディカルチェックの実際を学ぶ。 | 【第13回】 | 女性アスリートの健康:女性アスリートのスポーツでの問題点について学ぶ。 | 【第14回】 | 高齢者のスポーツ;高齢者でもスポーツが勧められるが、その問題点について学ぶ。 | 【第15回】 | ドーピング問題:新しいドーピング規制とその違反内容について学ぶ。 |
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