1. |
授業の概要(ねらい) |
|
日本伝統の武道である柔道について学習する。授業は講義と実技にて構成する。本科目では、柔道着の着方などの基本動作から応用動作まで、段階的に学習を進めていく。なお対人技能のみならず、柔道についての文化的基礎知識についても重点的に学習する。したがって、柔道についての基礎知識を把握した上で基本動作から応用動作までの全体的技能を身につけることを授業全体のねらいとする。
|
2. |
授業の到達目標 |
|
柔道の歴史的背景や文化的背景を理解し、基本動作をはじめとした技能を身につける。また、対人技能を習得した上で乱取りなどの実戦形式の稽古を行えるようにする。さらに、柔道の基本的な指導法を身につけられることが望ましい。
|
3. |
成績評価の方法および基準 |
|
最終授業にて実技試験を行う。場合により、筆記試験の実施もしくはレポート提出を行う場合もある。
|
4. |
教科書・参考書 |
|
柔道着については個人で用意してもらう。柔道着がない学生ついては購入方法をガイダンスにて説明する。
|
5. |
準備学修の内容 |
|
本科目は柔道の歴史的・文化的背景から学習が始まるがその範囲については多少、自主的な予習をしてきてほしい。特に柔道の創始者である嘉納治五郎については柔道のみならず「体育の父」とも称されるように日本における体育の礎を築いた人でもある。したがって、特に保健体育の教員を志す者は嘉納治五郎師範について予習してくることを勧める。
|
6. |
その他履修上の注意事項 |
|
本授業は基本的に初心者を対象とした授業展開をします。柔道は武道であり、格闘技であり、スポーツでもあります。そのため、他のスポーツとは特性が大きく異なります。初心者にもその特性が分かりやすいように授業展開を行います。なお経験者が履修しても、グループ分け等の措置をとることによって満足のいく授業にしようと考えています。 また、スポーツ方法実習(柔道)ⅠとⅡを受講し初段を目指すことも可能です。
|
7. |
各回の授業内容 |
|
【第1回】 | ガイダンス | 【第2回】 | 基本動作①(柔道着の着方・帯の結び方)柔道の基礎知識①(柔道の歴史) | 【第3回】 | 基本動作②(受身:後受身・横受身・前受身)柔道の基礎知識②(嘉納治五郎師範について) | 【第4回】 | 基本動作③(受身:前回り受身)柔道の基礎知識③(競技柔道の進化について) | 【第5回】 | 基本動作④(崩し、作り、掛け)柔道の基礎知識④(学校教育における柔道について) | 【第6回】 | 投げ技①(大腰・大外刈)柔道の基礎知識⑤(柔道事故について) | 【第7回】 | 投げ技②(小内刈・大内刈・小外刈・出足払) | 【第8回】 | 投げ技③(背負投・体落・釣込腰・払腰) | 【第9回】 | 投げ技④ 連絡技の方法〜約束練習 | 【第10回】 | 固め技①(袈裟固・崩れ袈裟固・肩固・横四方固) | 【第11回】 | 固め技②(上四方固・崩上四方固・縦四方固) | 【第12回】 | 固め技③(関節技・絞め技) | 【第13回】 | 固め技④ 固め技の防御方法〜固め技の乱取 | 【第14回】 | 総復習(礼法、受身、投げ技) | 【第15回】 | まとめ |
|