Web Syllabus(講義概要)

平成29年度

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スポーツ心理学 I 加藤  基
選択  2単位
【スポーツ医療】 17-1-3081-1686-04

1. 授業の概要(ねらい)

 スポーツ選手が最高のパフォーマンスを発揮するためには身体・技術・心理などが、スポーツに適した状態で整っていることが必要である。
 本授業では、スポーツ選手が自身のパフォーマンスを最大化するために必要な心理的な要素について解説する。
 また、より望ましい心理状態で競技に臨むための準備・メンタルトレーニングを実習を通して、自身のパフォーマンス向上に必要なものを見いだしていく。
 なお、本授業は単に講義を聴くだけでなく、自身の体験・考えを他者に説明することおよび他者の体験・考えを聞くことでより学習を深められるように実施していく。

2.
授業の到達目標

 集中(フロー・ゾーン)とはどういうものかを理解する。
 折れない心(レジリエンス)とはどういうものかを理解する。
 心がスポーツパフォーマンスに与える影響を理解する。
 自身に必要なメンタルトレーニングについて理解する。

3.
成績評価の方法および基準

 授業内レポート40%、定期試験60%で評価する。

4.
教科書・参考書

 『はじめて学ぶスポーツ心理学12講』福村出版
 『よくわかるスポーツ心理学 (やわらかアカデミズム・「わかる」シリーズ)』ミネルヴァ書房

5.
準備学修の内容

 翌回の学習内容に応じた課題を都度提示する。
 課題は授業内のグループワークに利用するとともに授業内レポートとして評価に利用する。

6.
その他履修上の注意事項

 本授業ではグループワークを実施する。
 授業運営上、スマートフォンを使用することがあるので、可能な限り持参して欲しい。
 座席は前から詰めて座ること。授業内容によっては座席を指定する場合がある。
 授業中は脱帽し、授業に不要なものは鞄の中にしまうこと。
 授業中の飲食は禁止とする。

7.
各回の授業内容
【第1回】
 オリエンテーション
  授業実施方法の説明
【第2回】
 『心理学』は何をする分野か?
  心理学の扱うテーマ、心理学の種類、日常生活に利用される心理学
【第3回】
 優秀なアスリートに共通の性格はあるのか?
  スポーツと性格(パーソナリティ)
【第4回】
 スポーツ選手にはどんな心理的トラブルがおこるか?
  あがり、スランプ、バーンアウト 
【第5回】
 折れない心の作り方:1
  レジリエンスとは
【第6回】
 折れない心の作り方:2
  レジリエンスを獲得するために必要なこと
【第7回】
 ストレスにどう反応するか?
  逃避行動
【第8回】
 いわゆるゾーンとは?
  フロー状態
【第9回】
 ゾーンにはどう入るか?
  フロー状態にはいるために必要な条件
【第10回】
 やる気とは何か?やる気はどう高めるか?
  動機付け、目標設定
【第11回】
 メンタルトレーニング1:覚醒状態のコントロール
  サイキングアップとリラクゼーション
【第12回】
 メンタルトレーニング2:スイッチを入れる
  プレパフォーマンスルーティン、フォーカルポイント
【第13回】
 メンタルトレーニング3:心理的予行
  イメージトレーニング
【第14回】
 心理状態の検査
  POMS、DIPCA
【第15回】
 まとめとテスト