Web Syllabus(講義概要)

平成29年度

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文化遺産 II 山内 和也
【Ⅲ】  2単位
【Ⅲ 歴史と文化を学ぶ】 17-1-3083-4417-05

1. 授業の概要(ねらい)

 文化遺産は、私たちの祖先が生み出し、現在まで伝えてきた貴重な遺産です。しかしながら、ユネスコ世界遺産を含め、さまざまな理由から、多くの文化遺産が破壊や消滅の危機にさらされています。2003年のバーミヤーン遺跡の大仏の爆破に端を発し、現在でもイラクやシリアで遺跡の破壊が行われています。その現状はどうなのか、護るために何が行われているのかを理解するとともに、どうすれば貴重な文化遺産を未来に伝えていくことができるのかを具体的な事例に基づいて考えていきます。

2.
授業の到達目標

 文化遺産の破壊の現状とその背景、その保護に関する取り組むや活動を理解すること、そしてそれを将来に伝えていくためには何をすべきかを考えるための知識や情報を得ること。

3.
成績評価の方法および基準

 学期末試験60%、平常点40%(出席状況及び課題等)

4.
教科書・参考書

 テキスト:野口敦・安倍雅史(編著)『イスラームと文化財』新泉社、2015年
 参考文献:適宜紹介します。

5.
準備学修の内容

 文化遺産の保護や破壊に関するニュースに積極的な関心を寄せ、その背景や課題について興味を持つこと。

6.
その他履修上の注意事項

 現在、イラクやシリアでは文化遺産が毎日のように破壊されています。それをたんなる蛮行や悲惨な出来事としてとらえるだけでなく、その背景や目的はいったい何であるのかを考える姿勢が望まれます。また、文化遺産の破壊は決して遠い世界のものではなく、自分たちの身近に存在するものであることを考えてみてほしいと思います。

7.
各回の授業内容
【第1回】
 文化遺産破壊の歴史
【第2回】
 イスラームと文化遺産1
【第3回】
 イスラームと文化遺産2
【第4回】
 イスラームと文化遺産3
【第5回】
 文化遺産と新聞報道
【第6回】
 文化遺産と民族主義
【第7回】
 民族浄化と文化遺産
【第8回】
 掠奪と不法輸出
【第9回】
 文化遺産保護のための取り組み1
【第10回】
 文化遺産保護のための取り組み2
【第11回】
 文化遺産の保護と活用
【第12回】
 復興と文化遺産
【第13回】
 日本の世界遺産1
【第14回】
 日本の世界遺産2
【第15回】
 まとめ