Web Syllabus(講義概要)

平成29年度

ひとつ前のページへ戻る 教授名で検索

 
版画 II 大貫 真寿美
選択  2単位
【人間文化】 17-2-2110-0706-06

1. 授業の概要(ねらい)

 「版画Ⅰ」を履修した学びを生かし、深める。
パソコンや携帯・スマートフォンの普及により、物を液晶画面で確認することが多くなった。
 物の実在感を感じる機会が少なくなった現代において、手作業にによるものづくりを意識的にするべきである。版画実技演習を通じ物の実在感を再認識し、作品を作ることは様々な思考力も養うと実感する。
 簡単な「版」の作り方、用具材料の扱いを学ぶところから始め、制作を楽しみながら自分の表現を探してゆく。木版画などを制作し、自分の制作したものをファイルして「ポートフォリオ」にまとめ、自分の表現活動を通じての学び気づきを振り返り確認する。生涯を通じて表現活動を行う手がかりとする。
 「版画Ⅰ」で学んだことを生かし、自分の表現したいものを表現するようにする。

2.
授業の到達目標

 物の実在感を再認識する。版画制作を楽しむ。表現することの喜びを味わう。制作を通じて自分の表現を探す。表現を通じて思考力を高める。版画表現の多様性を適した形で生かした表現ができるようにする。

3.
成績評価の方法および基準

 毎回の制作。意欲関心態度。ポートフォリオ。

4.
教科書・参考書

 『鑑賞からの表出』

5.
準備学修の内容

 物をよく観察する習慣。通学途中のポスターなど様々な表現を観る習慣をつけること。指定された用具材料の準備。多くの作品を鑑賞すること。図版のみならず、美術展にも足を運ぶこと。

6.
その他履修上の注意事項

 自ら表現する科目である。自分を見つめ、世界を見つめ、何を表現したいかを探すこと。
 ※用具材料の準備をして授業に臨むこと。また、使った用具材料の片づけまでが学習活動である。必ず片づけをして教室を退出すること。
 ※「版画Ⅰ」を履修したもので第一回目の授業に出席した者のみ履修可とする。
 ※教材、消耗品は各自で購入すること。教室内で購入可(例年1,200円程度)

7.
各回の授業内容
【第1回】
 オリエンテーション
 ・授業に必要な用具材料の説明
【第2回】
 ・一版一色版画に着彩についての説明
 ・改めて「彫」について
【第3回】
 ・一版一色版画の再構成
 ・電動糸鋸の使い方・注意事項
【第4回】
 ・一版一色版画の再構成と着色
【第5回】
 ・三版三色版画について
【第6回】
 ・三版三色版画制作①
【第7回】
 ・三版三色版画制作②
【第8回】
 ・三版三色版画制作③
【第9回】
 ・三版三色版画制作④
 ・三版三色版画のまとめ
【第10回】
 ・版画の種類とサインの方法
【第11回】
 ・ドライポイントの陰刻版画ついて
【第12回】
 ・ドライポイントの陰刻版画制作
 ・インクの適量について
【第13回】
 ・モノタイプ版画について
 ・モノタイプ版画制作
【第14回】
 ・ポートフォリオ制作
【第15回】
 ・まとめ