Web Syllabus(講義概要)

平成29年度

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演劇とコミュニケーション II 田野 邦彦
選択  2単位
【人間文化】 17-2-2110-1975-04

1. 授業の概要(ねらい)

 学校教育のみならず、企業内、地域間における「コミュニケーション力」の育成が求められている現在、演劇を中心とする舞台芸術の知見が大変注目されています。近年は全国の小中高の授業の中に演劇が積極的に実施されたり、大手企業の新人採用試験に演劇的な要素が取り入れられるなど、演劇はこれまで以上に、社会に密接した活動として認知されつつあるのです。
 本講座では、座学をほとんど行わず、演劇の手法を用いたプレゼンテーション、グループワーク等を中心とした、ワークショップ型の授業を展開します。そして最終的には実際に参加者全員で演劇作品をつくり、観客の前で発表するというプロセスを体験してもらいます。実践的な過程を経験することにより、演劇が含んでいる社会性を実感し、これからの社会生活に必要な「コミュニケーション力」を養っていくきっかけになればと思います。

2.
授業の到達目標

 演劇を通じて身につく可能性のあるいくつかの要素【表現力/発想力/実行力/判断力/リーダーシップ/モチベーションアップ/団体行動力/団体運営/居場所作りetc.】を客観的に理解し、これから社会生活において自らに必要だと感じるものを獲得する努力をすること。

3.
成績評価の方法および基準

 履修は最大40名程度とする予定です。
 希望者多数の場合は、第1回の授業時に行われるガイダンスの後に、抽選を行います。第2回以降からの参加は認めませんので、希望者は必ず第1回のガイダンスに参加してください。
 出席及び授業に取り組む姿勢を最重要視して評価をします。また、最終発表に向けたグループワークの中でどのように取り組んでいるかといった“姿勢”も評価の対象となります。その他、課題やレポートの提出、それらの内容も評価に加味されます。

4.
教科書・参考書

 テキスト:平田オリザ『演劇入門』講談社現代新書
 その他、必要に応じて資料を配布します。

5.
準備学修の内容

 適宜指示します。

6.
その他履修上の注意事項

 本講座は、ワークショップ形式で実施されます。実際に身体を動かしたりしながらコミュニケーションゲームや身体表現を行うことがありますので、毎回動きやすい格好で参加してください。女性はハイヒールやスカートを避けてください。
 成績評価にも関連しますが、特に作品制作を行うこの講座の性質上、“社会性”そのものが問われると考えてください。遅刻・欠席等のガイドラインは最初の授業にて伝えますが、理由なき欠席・遅刻はほかの参加者に多大な迷惑となります。また授業中の態度や姿勢にこそ個々の“社会性”は表れます。得意不得意は別にして、「主体的に他者と関わりあう意思があるかどうか」という点を自己判断した上で、受講するかどうか選択をしてください。演劇とは本質的に社会性の極めて高い活動ですので(このことは後に授業の中でも触れます)、この点については妥協がないものと考えてください。

7.
各回の授業内容
【第1回】
 後期授業のガイダンス/簡単な演劇ワークショップ
 参加希望者多数の場合は、抽選。
【第2回】
 オリジナルの台本作りとワークショップ
【第3回】
 オリジナルの台本作りとワークショップ
【第4回】
 オリジナルの台本作りとワークショップ
【第5回】
 オリジナルの台本作りとワークショップ
【第6回】
 オリジナルの台本作りとワークショップ
【第7回】
 オリジナルの台本作りとワークショップ
【第8回】
 オリジナルの台本作りとワークショップ
【第9回】
 オリジナルの台本作りとワークショップ
【第10回】
 オリジナルの台本作りとワークショップ
【第11回】
 作品発表に向けた稽古
【第12回】
 作品発表に向けた稽古
【第13回】
 作品発表に向けた稽古
【第14回】
 作品発表
【第15回】
 ふりかえりとまとめ