Web Syllabus(講義概要)

平成29年度

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恋愛と結婚の心理学 三好 昭子
選択  2単位
【人間文化】 17-2-2110-3360-11

1. 授業の概要(ねらい)

 価値観が多様化し結婚しない選択をする人も増え,離婚も珍しくなくなった。医療技術も進歩し,これまで以上に家族のあり方は多様化すると考えられる。そんな現代社会の中で青年は大人になっていく。お付き合いはしたことあるけど長く続かない,お付き合いするところまでたどり着かない,そもそも人があまり好きじゃないかもしれない・・・など,恋愛と結婚に関する青年の悩みは尽きない。この講義では恋愛と結婚についてEriksonの漸成発達理論(アイデンティティ理論)に基づいて解説する。自分の恋愛や家族との関係を分析し,将来,自分が築いていく家族について考えるための材料としてほしい。

2.
授業の到達目標

 漸成発達理論(アイデンティティ理論)を理解し,説明することができる。
 漸成発達理論(アイデンティティ理論)に基づいて,対人関係を分析することができる。
 漸成発達理論(アイデンティティ理論)に基づいて,自分の恋愛や家族との関係について分析することができる。

3.
成績評価の方法および基準

 LMSを利用した中間試験10%,学期末試験40%,学期末レポート50%で総合的に評価する。

4.
教科書・参考書

 教科書:指定しない。資料を用いて授業を進める。
 参考文献:髙坂康雅・池田幸恭・三好昭子(編著) 『レクチャー 青年心理学—学んでほしい・教えてほしい青年心理学の15のテーマ』 風間書房
      大野久(編著) 『エピソードでつかむ青年心理学』 ミネルヴァ書房
      E.H. Erikson(著) 西平直・中島由恵(訳) 『アイデンティティとライフサイクル』誠信書房
 他,授業の中で適宜紹介する。

5.
準備学修の内容

 指定の小説を読んでくる必要がある。
 授業で配付した資料,ノートの他,参考文献を読んで復習し,LMSを利用した中間試験を受験する必要がある。

6.
その他履修上の注意事項

 自分に深く向き合い,自己分析することが求められる。
 第1回イントロダクションに必ず出席し,この授業の進め方をよく理解した上で受講すること。
 人数が多い場合は教室の大きさに応じて初回に抽選を行う場合がある。
 授業の計画は進行状況に応じて調整する場合がある。

7.
各回の授業内容
【第1回】
 イントロダクション
【第2回】
 漸成発達理論とは何か
【第3回】
 アイデンティティとは何か
 アイデンティティ・ステイタス理論
【第4回】
 アイデンティティのための恋愛
【第5回】
 恋愛・交際に関する否定的アイデンティティ
【第6回】
 親密性の発達
【第7回】
 親密性の発達差
【第8回】
 愛の本質的特徴
【第9回】
 愛の対極
【第10回】
 大人になること・心理的離乳
【第11回】
 配偶者の選択と心理的離乳
【第12回】
 生殖性の発達と家族①
【第13回】
 生殖性の発達と家族②
【第14回】
 家族とは
【第15回】
 対人関係の分析