Web Syllabus(講義概要)

平成29年度

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文書表現演習 III 野本  敬
必修  2単位
【現代ビジ】 17-2-2120-1890-07

1. 授業の概要(ねらい)

 この授業では、文字を通じた自己表現の支援及び卒業論文作成支援を行います。その過程で正確な文書表現に必要な漢字や語彙・表現の正確な知識も強化していきます。春学期においては、正確な読解の基礎の上に、適切なテーマ選定と論理構築を軸に実践します。

2.
授業の到達目標

 日本語表現に不可欠な漢字知識の裏付けとして漢字検定2級または準2級取得を要求します。自身の次のキャリア形成のための適切な文書を適切な表現で作成できるとともに、卒業論文の構想と資料リスト作成を目標とします。

3.
成績評価の方法および基準

 定期試験は実施せず、成績評価は毎回の小テストや授業の積極的参加などの平常点及び随時出される小課題を50%、学期を通じて完成させる大課題を50%として達成度から評価します。詳細については初回授業時に説明します。

4.
教科書・参考書

 特定のテキストは使用せず、授業は毎回配付する教材プリントで進めていきます。参考文献は必要に応じ適宜紹介していく予定です。必要に応じレポート・論文の書き方指南書や辞典などの入手を検討してください。

5.
準備学修の内容

 1年次同様、漢字や語彙の自主学習を続けてください。進行状況は随時チェックし平常点に加えます。
 また卒論作成に向けては、各自の関心に合わせた適切なテーマ設定と、網羅的な資料探索を経て文章にまとめる作業とそれぞれ大変時間がかかります。加えて自身の考えを文字化するには一定の練習が必要で、効率的かつ系統的な読書と同時に、幅広い発送新聞・雑誌の習慣的な閲覧とあわせ更に踏み込んで社会的関心を養い、自身の意見を紡ぎだしていくことを要求します。

6.
その他履修上の注意事項

 各回授業はあくまでその時点の実力チェック及び方法論の紹介と実習にすぎません。その成果を実際に発揮するためには、授業時間外の各自の努力の積み重ねが不可欠です。自発的に取り組むことなしに向上はありません。必ず自分で実際に手を動かしノートに書く作業を、日々丁寧に、労を厭わず継続的な学習を積み重ねるよう心がけてください。

7.
各回の授業内容
【第1回】
 授業概要・評価方法の説明及び初回テスト
【第2回】
 卒論:テーマ設定と「仮目次」
【第3回】
 ジェネラルサーベイ①:根本文献を選ぶ
【第4回】
 根本文献の精読と書評
【第5回】
 関連文献の捜し方と要旨の把握
【第6回】
 論文のパーツづくり:「二次目次」に向けて
【第7回】
 議論の根幹:キー文献と関連文献
【第8回】
 文章理解の基礎:要旨のまとめ方
【第9回】
 先行研究サーベイ②:議論の根幹
【第10回】
 文献一覧と検討課題の整理
【第11回】
 議論の構築①:分類と考え方
【第12回】
 議論の構築②:主張の提示
【第13回】
 議論の骨組①:根拠とその提示
【第14回】
 議論の骨組②:論証とは何か
【第15回】
 春学期まとめ(予定)
 (但し受講生の理解度などにより進度・内容は適宜変更することがある)