Web Syllabus(講義概要)

平成29年度

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演習 I 河野 正光
必修  2単位
【経済】 17-2-2120-2658-05

1. 授業の概要(ねらい)

 観光立国を目指す日本にあって、ツーリズム産業は誰から見ても「夢のある成長産業」のひとつである。
 現在、観光産業を取り巻く課題として、魅力的な観光まちづくり、インバウンド客への対応、おもてなしの進化、リピーター対策、観光人財育成、環境対策など、推進していかなければならない問題が数多くある。
 訪日外国人客も'16年に2400万人を突破し、'20オリンピックに向けて今後も大幅な増加が見込まれている。
 まさに一番ホットな業界がツーリズム産業と言っても過言ではない。
 また地方では、地域活性化対策として「魅力あるリゾート・観光まちづくり」「温泉・観光地の活性化」等を推進し、集客に努力し成果をあげているところも出てきた。
 これらの実態をインターネット・新聞・専門誌・書籍等や夏合宿(フィールドワーク)から最新情報を収集・調査研究していく。
 どうしたら魅力的な観光地・宿泊施設づくりが可能なのかを実際に調査研究し、該当地域に提案したり、事業モデルとして観光業界・関係先に積極的に提案していきたい。学生が研究したいテーマを自由に選び出し、数人でグループをつくり、従来の発想にとらわれることなく研究し、業界・社会に提案と情報発信をしていきたい。
 その成果を「グループ研究論文」にまとめ、ゼミ全体として1冊の「ゼミ報告書」を完成させていく。
 このゼミは、「創楽力(楽しみを創り出す)、企画力・提案力、発表力の育成」を目標にしていきたい。

2.
授業の到達目標

 春期では観光庁の観光政策内容、宿泊事業の実態、観光・リゾート地の現状と課題、ニューツーリズム、マーケティング戦略、集客のための商品企画・イベント等の取り組み状況などを、グループ調査研究等を通じて理解することを目標とする。また、夏合宿(フィールドワーク)の調査研究について実施方法をまとめる。

3.
成績評価の方法および基準

 研究課題の取り組み・発表、調査研究レポート内容、企画内容(魅力度・企画力・実現性)、グループ論文、演習活動の貢献度やゼミ員の相互評価等を基に総合的に評価する。

4.
教科書・参考書

 書籍・インターネット・専門誌・新聞・宿泊観光施設のパンフレット等から必要な資料を収集する。
 必要に応じテーマに関連した資料を配付する。

5.
準備学修の内容

 前週に他のグループからアドバイスを受けた問題・課題について、次週までに調査・研究し発表すべく、グループ活動を自発的に行って欲しい。この活動の中から、問題・課題発見力や解決力を研いていく。
 就職活動に備えて時事問題の発表も行い、社会人基礎力向上をはかっていく。

6.
その他履修上の注意事項

 ゼミは研究・調査を通じて「楽しく学びながら成長する」ためにあるため、自主的に取り組んで欲しい。「考える→自分の言葉で表現する」訓練によって、当面の就職活動や社会に出てプラスになるようなプレゼン訓練もあわせて行う。全国規模の「まちづくりや論文コンテスト」に挑戦することで上位大学に負けない力をつけていく。また、大学生活の目的の一つである「一生お付き合いできる友人」づくりも期待したい。

7.
各回の授業内容
【第1回】
 演習方針・研究計画説明
【第2回】
 パワーポイントによる各自の希望研究テーマ発表(1)
【第3回】
 パワーポイントによる各自の希望研究テーマ発表(2)
【第4回】
 研究テーマの情報収集(1) <グループ討議>
【第5回】
 研究テーマの情報収集(2) <グループ討議>
【第6回】
 研究グループ設定、研究テーマ作り 
【第7回】
 研究テーマの具体的調査研究方法発表(1)<グループ討議>
【第8回】
 研究テーマの具体的調査研究方法発表(2)<グループ討議>
【第9回】
 研究テーマの具体的調査研究方法発表(3)<グループ討議>
【第10回】
 研究テーマの情報収集・研究結果の中間発表(1)
【第11回】
 研究テーマの情報収集・研究結果の中間発表(2)
【第12回】
 研究テーマの情報収集・研究結果の中間発表(3)
【第13回】
 研究テーマの仮説・着地点・研究方法発表(プレゼンテーション)(1)
【第14回】
 研究テーマの仮説・着地点・研究方法発表(プレゼンテーション)(2)
【第15回】
 夏合宿(フィールドワーク)の準備、調査項目・研究内容の最終確認