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授業の概要(ねらい) |
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トランプ米大統領が君たちの生活を左右する。環境とは周りの状況である。地球温暖化の防止は待った無しであり、2015年12月パリで開かれたCOP21で、パリ協定を定め、世界中の国が温暖化防止に参加することとなった。オバマ前大統領はパリ協定に同意したが、トランプ現大統領は破棄した。地球環境や身近な環境問題がなぜ重要であるかというと、環境はわれわれの生命や生活に大きく影響するからである。環境は悪化しており、われわれの健康が損なわれ、ときには生命も危険になる。さらにヒト以外の多くの動植物の生存に危険を及ぼす。この「環境と生態Ⅰ、Ⅱ」では、環境がわれわれの健康など生活に与える影響とその対策を探る。まず「Ⅰ」では“健康とは何か?”から、放射線汚染ほかの汚染と対策、さらに実社会の環境も含め、環境の悪化による健康の危機とその対策を理解する。
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2. |
授業の到達目標 |
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環境と健康との関連がわかる。具体的には、大気・水質・土壌の汚染の健康への影響と、日常生活における健康維持の方法がわかり、それらを家族や友人たちに説明できる。
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成績評価の方法および基準 |
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レポート点(40点)期末テスト(60点)。欠席と遅刻は減点する。質問に正解の場合に加点するほか、自主レポートに特別加点する。
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教科書・参考書 |
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テキスト:佐々木胤ほか編著『変化する環境と健康』(三共出版)。なお同じテキストを「環境と生態Ⅱ」でも使用する。
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準備学修の内容 |
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日頃から体内環境・衣食住を含む「環境」に関心をもつ。
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その他履修上の注意事項 |
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「健康とは病気ではないこと」とは違うことを知り、環境と健康の関連を理解して環境問題に取り組む習慣をつける。
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各回の授業内容 |
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【第1回】 | 健康とは?~頭と心と体の健康と環境 | 【第2回】 | 地球温暖化の危機 | 【第3回】 | 生活習慣病 | 【第4回】 | 大気・水質・土壌の汚染と健康 | 【第5回】 | 環境リスクとリスクマネージメント~PM2.5、紫外線、食品と食品添加剤 | 【第6回】 | 生体防御と免疫システム | 【第7回】 | 人と動物の共通感染症と新感染症 | 【第8回】 | 有害微生物との戦い | 【第9回】 | 環境悪化のもとでに健康をいかに保つか? | 【第10回】 | 高齢化と少子化問題 | 【第11回】 | ストレスとは?ストレスチェックの義務化 | 【第12回】 | ストレスへの対応~「認知行動療法」と「癒やしの農牧園」の構想 | 【第13回】 | 原発事故による放射線汚染と健康 | 【第14回】 | 放射線汚染への対策~防護服・汚染水地下貯留槽・放射線の可視化線量など | 【第15回】 | 全員討論「今の環境でいかに健康を守るか?」 |
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