Web Syllabus(講義概要)

平成29年度

ひとつ前のページへ戻る 教授名で検索

環境と生態 I 大石 不二夫
【Ⅶ】  2単位
【Ⅶ 地球環境と生命科学を学ぶ】 17-2-2120-2702-02

1. 授業の概要(ねらい)

 トランプ米大統領が君たちの生活を左右する。環境とは周りの状況である。地球温暖化の防止は待った無しであり、2015年12月パリで開かれたCOP21で、パリ協定を定め、世界中の国が温暖化防止に参加することとなった。オバマ前大統領はパリ協定に同意したが、トランプ現大統領は破棄した。地球環境や身近な環境問題がなぜ重要であるかというと、環境はわれわれの生命や生活に大きく影響するからである。環境は悪化しており、われわれの健康が損なわれ、ときには生命も危険になる。さらにヒト以外の多くの動植物の生存に危険を及ぼす。この「環境と生態Ⅰ、Ⅱ」では、環境がわれわれの健康など生活に与える影響とその対策を探る。まず「Ⅰ」では“健康とは何か?”から、放射線汚染ほかの汚染と対策、さらに実社会の環境も含め、環境の悪化による健康の危機とその対策を理解する。

2.
授業の到達目標

 環境と健康との関連がわかる。具体的には、大気・水質・土壌の汚染の健康への影響と、日常生活における健康維持の方法がわかり、それらを家族や友人たちに説明できる。

3.
成績評価の方法および基準

 レポート点(40点)期末テスト(60点)。欠席と遅刻は減点する。質問に正解の場合に加点するほか、自主レポートに特別加点する。

4.
教科書・参考書

 テキスト:佐々木胤ほか編著『変化する環境と健康』(三共出版)。なお同じテキストを「環境と生態Ⅱ」でも使用する。

5.
準備学修の内容

 日頃から体内環境・衣食住を含む「環境」に関心をもつ。

6.
その他履修上の注意事項

 「健康とは病気ではないこと」とは違うことを知り、環境と健康の関連を理解して環境問題に取り組む習慣をつける。

7.
各回の授業内容
【第1回】
 健康とは?~頭と心と体の健康と環境
【第2回】
 地球温暖化の危機
【第3回】
 生活習慣病
【第4回】
 大気・水質・土壌の汚染と健康
【第5回】
 環境リスクとリスクマネージメント~PM2.5、紫外線、食品と食品添加剤
【第6回】
 生体防御と免疫システム
【第7回】
 人と動物の共通感染症と新感染症
【第8回】
 有害微生物との戦い
【第9回】
 環境悪化のもとでに健康をいかに保つか?
【第10回】
 高齢化と少子化問題
【第11回】
 ストレスとは?ストレスチェックの義務化
【第12回】
 ストレスへの対応~「認知行動療法」と「癒やしの農牧園」の構想
【第13回】
 原発事故による放射線汚染と健康
【第14回】
 放射線汚染への対策~防護服・汚染水地下貯留槽・放射線の可視化線量など
【第15回】
 全員討論「今の環境でいかに健康を守るか?」