Web Syllabus(講義概要)

平成29年度

ひとつ前のページへ戻る 教授名で検索

医療保険事務論 飯塚 裕之
選択  2単位
【現代ビジ】 17-2-2120-3084-01

1. 授業の概要(ねらい)

 将来、医療機関や、医療保険の知識が必要とされる職場で働らくことを考えている学生が主な対象です。
 日本では、すべての国民がなんらかの公的医療保険に加入する「国民皆保険制度」を採用しています。
 従って、医療にかかわる事務職員は、公的医療保険制度を熟知していることが求められます。また、人命に身近に接する職場環境のため、職員の行動は各種心得や法律で細部にわたり規定されています。
 この授業では、始めに現在行われている日本の医療体制を紹介します。続いてこの授業の目的である医療保険制度の仕組みを概説し、医療保険事務担当の際に基本となる知識を関係する法律とともに講義します。
 日本病院管理教育協会が行なう「医療管理秘書士」と「医療管理士」の資格認定試験に合格することを目標としますが、出題範囲のうち、主に医療保険と医療法規に関する部分を学習します。
 資格取得には関係なく、日本の医療制度や医療保険の仕組みを学びたい学生も受講出来ます。

2.
授業の到達目標

 「医療管理秘書士」および「医療管理士」資格認定試験合格

3.
成績評価の方法および基準

 授業への参加度、提出物、授業態度を50%、期末テストを 50%で総合評価します。

4.
教科書・参考書

 改訂『医療管理・事務総論』小坂 享子 三宅 耕三 編著 樹村房(財団法人日本病院管理教育協会監修)
 〔教務課での一括購入予定です〕

5.
準備学修の内容

 テキストをよく読んで下さい。

6.
その他履修上の注意事項

 医療制度、医療保険は大変複雑で書物だけではなかなか理解できません。
 また医療保険の改正は頻繁に行われますので、必らず出席して下さい。

7.
各回の授業内容
【第1回】
 日本の医療体制の概説 特徴と問題点
 医療事務職の役割
【第2回】
 医療保険制度の仕組み
 医療保険の種類 保険者と被保険者
【第3回】
 保険料 保険料率
 国庫負担金 今後の展望
【第4回】
 保険給付 給付対象
 現物給付 一部負担金
 一部負担金の減免制度
【第5回】
 現金給付 種類と内容
 高額療養費制度
【第6回】
 保険医療機関および保険薬局
 保険医および保険薬剤師
【第7回】
 特定機能病院
 先進医療 概説とその給付
 保険外併用療養費
【第8回】
 健康保険以外の被用者保険
 船員保険 各種共済組合保険
 継続給付 被扶養者家族給付
【第9回】
 国民健康保険(市町村国保)
 協会けんぽ(全国健康保険協会)および組合管掌健康保険との比較
 問題点 各種改正および再編・統合計画案
【第10回】
 公費負担制度
 公衆衛生関係分野 福祉関係分野
【第11回】
 後期高齢者医療制度 問題点と展望
 退職被保険者制度
【第12回】
 医療事務と法規
 医療施設に関する法規
 医療従事者に関する法規
【第13回】
 介護保険制度
 対象 介護サービスの内容 問題点 診療報酬請求の基本(医科と歯科について)
【第14回】
 病院事務に必要な基礎知識
 診療報酬請求の基本(出来高請求と包括請求について) 診療報酬改定
【第15回】
 まとめ
 テスト