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授業の概要(ねらい) |
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イギリスの植民地から独立して240年のアメリカ合衆国。20世紀の100年間に渡って、世界の大国として君臨してきたアメリカは、その地位を自ら放棄しようとしているのだろうか? この授業では、経済を中心とした世界のグローバリゼーションが急速に進んだ、この30年間に現れてきた、反グローバルズムをも体現しつつあるような米国の、社会と文化を学ぶ。アメリカ史に基づき、経済、政治、芸術、スポーツ、教育、各州と連邦など、幅広く現在に至るアメリカの社会・文化の根源を探りながら、最新の事象(例えば、トランプ政権)の理解を深める。 アメリカから見た国際関係の変遷、世界から見たアメリカの特異性、また人々の生活の観点からの文化の比較の方法などについても学ぶ。
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2. |
授業の到達目標 |
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アメリカ社会・文化のさまざまな側面を総合的に理解する。歴史・文化と、人々の暮らしとのつながりを理解する。それらに基づき、日米関係や世界におけるアメリカの特異性と普遍性を、自ら考えることを行う。 さまざまなトピックで、進んで討論・議論に加わり、学び、調べ、書くことを行う。 日本における「常識としてのアメリカ」のイメージがいかに歪んでいるかを、確認します。
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成績評価の方法および基準 |
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授業コメント票記入: 20% 小クイズ(2回): 40% 小論文提出: 40%
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教科書・参考書 |
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特に指定する教科書、参考書はありませんが、毎回、参考文献などを紹介します。 毎回、Handoutを配布します。
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準備学修の内容 |
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興味のあるテーマ、トピックについては、自分から調べてきて、議論・討論のキーワードとして提出してもらいます。皆でそれらについて討論します。私からの解説や説明も行いますが、学生同士の質問や、確認、報告などもしてもらいます。 毎回、重要な英語、米語の起源や使われ方、表現方法の日米の違いなども提示しますので、積極的に参加して下さい。
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その他履修上の注意事項 |
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単なる「講義」ではありません。学生が自ら組み立て、質問し、討論・議論を展開する授業です。講師は、学生の皆さんが自ら学ぶための「助手」です。毎回、双方向型の授業を行い、学生の身につく「学び」をします。 大学で学ぶ醍醐味を味わって下さい。学生生活の楽しみの一端を、この授業で感じて下さい。
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7. |
各回の授業内容 |
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【第1回】 | イントロ | 【第2回】 | アメリカ史、独立戦争、南北戦争、大恐慌 | 【第3回】 | 政治と法律、軍隊 | 【第4回】 | 連邦政府と州政府、地域 | 【第5回】 | 人種、言語、性別、移民 | 【第6回】 | 宗教 | 【第7回】 | 芸術(映画、演劇) | 【第8回】 | 芸術(小説、文学、出版) | 【第9回】 | 教育(初等・中等教育) | 【第10回】 | 教育(大学、研究)、教員養成 | 【第11回】 | 医療、保険 | 【第12回】 | 住宅、建築、都市計画 | 【第13回】 | 貧困、格差、差別、所得階層 | 【第14回】 | 経済、ビジネス、産業と働き方 | 【第15回】 | まとめ |
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