Web Syllabus(講義概要)

平成29年度

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日本文化研究(近代思想) II スピルマン クリストファー
選択  2単位
【日本文化】 17-1-1310-4675-06

1. 授業の概要(ねらい)

 本講義は、近代日本の様々な思想について学ぶ。思想の研究は、その思想を生み出した人物や歴史的背景を理解しなければ、抽象的で無味乾燥になる恐れがある。そうならないために、出来るだけ具体的な歴史背景や人物に言及しながら、授業を進めていきたい。時代的には、第一次世界大戦から第二次世界大戦までを取り上げる。

2.
授業の到達目標

 近代日本の背景にある思想を学ぶことによって、現代日本に関する理解を深め、思考能力と分析力を高める。

3.
成績評価の方法および基準

 ・定期試験(70%)
 ・出席(30%)

4.
教科書・参考書

 ・教科書:特に指定しない。
 ・参考書:授業時に適宜紹介する。

5.
準備学修の内容

 授業ノートを読み返し、復習する。また授業で紹介する参考文献を読み、知識を広げる。

6.
その他履修上の注意事項

 積極的な質問を期待する。

7.
各回の授業内容
【第1回】
 授業の説明
【第2回】
 第一次世界大戦の影響(1)―戦争がもたらした社会の変化と思想
【第3回】
 第一次世界大戦の影響(2)―共産主義(ボルシェヴィズム)と日本
【第4回】
 政党政治、議会主義の思想とそれに対する批判
【第5回】
 ファシズムの台頭と日本
【第6回】
 国家総動員の思想的背景(全体主義)
【第7回】
 第一次世界大戦の終焉と新アジア主義の台頭
【第8回】
 国際連盟の思想的背景―平和主義、軍縮、国際協調
【第9回】
 個人主義とフェミニズム
【第10回】
 国際連盟に対する批判―革新右翼の思想・保守主義
【第11回】
 1900年代の日本の共産主義とその思想
【第12回】
 大東亜共栄圏の思想
【第13回】
 戦後の思想(1)―占領が及ぼした変化
【第14回】
 戦後の思想(2)―戦後の平和主義とその問題
【第15回】
 総まとめ