Web Syllabus(講義概要)

平成29年度

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情報処理 III 津久井 猛雄
選択  2単位
【自己啓発】 17-1-1510-0635-03

1. 授業の概要(ねらい)

 データベースの完全な初心者(1年生から)を対象に、特に実社会で大切なスキルであるデータベースの基礎を学んでいく。
 サークルでもクラスでも市町村でも国家でも、組織には常に蓄積されたデータが存在する。それをデータベース(DB)という。そうしたDBを効率的に蓄積し、修正し、有意義な情報を引き出すことで、組織を運営でき、また問題を処理できる。
 ある市町村にいる高齢者の人数を調べて対策を打ったり、または学校で欠席しがちな人を調べたり、あるいは客の好みを調べて戦略を立案することは、みなDBを効率的に運営してはじめて可能になる。
 情報処理III(データベース基礎)の授業は、そうした認識に基づいて構成することとしたい。
 授業では、マイクロソフト社のaccess、その他Excel(ただしExcelはデータ解析およびDB機能を中心)などを主に使用する。その他関連するソフトとの連携も積極的に行う。
 授業では、単にソフトの使用法を覚えるだけでなく、むしろそれをどういう社会的なシチュエーションで使いこなすかも考えていきたい。たとえば「君がある店のマネジャーだったら、客からのアンケートをどう活用するか」といった具合に。
 ビギナーであることを前提に授業をおこなう。Accessなど触れたこともなくても、将来的にITと長く付き合い、使いこなしたい学生を対象をしているので、意欲的に参加して欲しい。

2.
授業の到達目標

 ・データベースの本質と基本機能をマスターしてほしい
 ・自分の将来選択において有用なスキルをマスターしてほしい
 ・積極的に学ぶ姿勢を身につけてほしい
 ・創造的に考えて作品作りなどを行ってほしい

3.
成績評価の方法および基準

 いわゆるテストやレポートは実施せず、努力や発想を主体としたい。
 1.毎回の課題提出(25点)
 2.授業内で行われる演習・作品(50点)
  *難解なものでは全くなく、理解の確認と発想を問うものとしたい。
 3.出席状況・平常点(25点)
  *1~3までの合計100点で成績評価する。ただし、1~3それぞれにおいて、2/3の成績を獲得することが必要。1~3のそれぞれ全てについて2/3の点数を獲得しなければ成績が付かない。

4.
教科書・参考書

 必要に応じて授業で紹介

5.
準備学修の内容

 準備などが必要ないように配慮するので、学習したことを忘れないようには心がけてほしい。

6.
その他履修上の注意事項

 本授業は、情報社会を生き抜く上で非常に有用なスキルを学ぶので、積極的に授業参加し、わからないところは質問して完全にマスターして欲しい。
 ・IT技術は、内容は難しくはないが、一度欠席すると次回に全く分からなくなってしまいかねないので、欠席は極力しないで欲しい。
 ・情報技術は、複雑な内容を簡単に行うスキルなので、身構えることなく、楽しみながら参加してもらいたい。
 ・データベースの処理は、将来社会に出て、企業に入っても公的機関に入っても、必須の技術なので、将来的な展望や問題意識を持って臨んで欲しい。

7.
各回の授業内容
【第1回】
 以下の予定は、学生の要望や将来志向性、進捗状況などに応じて、柔軟に変更する可能性がある。
 また、以下の毎回において、実社会にかかわるテーマを出しながらソフトをマスターしていく。
 (イントロダクション)
 ・授業の方向性  ・評価形式
 ・学内ネットワークシステム
【第2回】
 ・データベースとはなにか? ・データベースソフトaccessでできること
 ・データベースソフトと、表計算ソフト ・画面構成、基本的な入力手順、入力方法①
【第3回】
 (演習①) ・基本的な操作 ・オブジェクト、テーブル、クエリ、フォームなど
       ・自分ならどんなデータベースを作りたいか
【第4回】
 (演習②) ・基本的な操作 ・情報の入力、保存、修正、追加
【第5回】
 (演習③) ・基本的な操作 ・情報の抽出、レポートにして印刷など
【第6回】
 (演習④) ・応用的な操作 ・データをマクロ的に把握する
【第7回】
 (演習)  ・ここまでの内容の確認
【第8回】
 (演習⑤) ・質問などを受ける回(フォローの回)
【第9回】
 (演習⑥) ・エクセルとデータベース機能
【第10回】
 (演習⑦) ・マーケットリサーチを通してデータベースの設計(1)
【第11回】
 (演習⑧) ・マーケットリサーチを通してデータベースの設計(2)
【第12回】
 (演習⑨) ・マーケットリサーチを通してデータベースの設計(3)
【第13回】
 (演習⑩) ・作品の提出
【第14回】
 (演習⑪) ・データベースの今後など
【第15回】
 全体の進捗状況に合わせ、演習や質疑などを行う予備的な回とする