1. |
授業の概要(ねらい) |
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社会には、自身とは異なる属性をもった他者が存在する。そして、この社会を営んでいく上では、そうした他者と関わらざるをえない。本講義では、そうした自身とは異なる他者を理解し、共に生きるための技法や思考を学ぶ。とくに今学期は、障害に注目し、障害者の生活や障害者運動の歴史を学びながら、異なる身体を生きる人と共に生きていく上で必要な知識、視点を得ていく。 なお、来学期では、障害者に限らない多様なマイノリティについても議論をおこなう。各自の興味関心に応じてそれぞれを独立して受講することも可能だが、連続して受講することで理解が深まるように配慮する。
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2. |
授業の到達目標 |
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社会現象としての障害という見方を理解し、説明できること。 障害者運動の歴史や現代における展開を知ること。
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3. |
成績評価の方法および基準 |
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試験(80%)および授業中の積極的な参加(20%)による。試験は講義で扱った内容を適切に理解し、これに基づいて関連する社会現象を把握する能力を身につけているかを評価する。
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4. |
教科書・参考書 |
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教科書は指定せず、毎回ハンドアウトを配布する。参考文献は講義中に各回の内容に関連するものを提示する。
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5. |
準備学修の内容 |
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毎回の講義内容をよく復習し、提示された参考文献についても積極的に触れることを期待する。
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6. |
その他履修上の注意事項 |
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講義内容への質問・批判等を通じた積極的な授業参加を期待する。
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7. |
各回の授業内容 |
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【第1回】 | イントロダクション:授業計画および概略を示し、評価基準について詳説する。 | 【第2回】 | 障害の社会モデル | 【第3回】 | 社会モデルへの批判 | 【第4回】 | 障害者運動の歴史(1):青い芝の会 | 【第5回】 | 映像教材鑑賞:さようならCP | 【第6回】 | 障害者運動の歴史(2):自立生活運動 | 【第7回】 | 現代の臨床から(1):手足論とその実際 | 【第8回】 | 現代の臨床から(2):難病・見えない障害 | 【第9回】 | 優生思想 | 【第10回】 | 障害受容論と批判 | 【第11回】 | 健常主義 | 【第12回】 | 映像教材鑑賞:バリバラ「ここがズレてる健常者」 | 【第13回】 | 合理的配慮 | 【第14回】 | 質疑応答・試験対策:評価基準の再確認、および試験に向けた学習の支援を行う。 | 【第15回】 | 期末試験:上記到達目標が達成されたか否かを確認する。 |
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