Web Syllabus(講義概要)

平成29年度

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ラテンアメリカ文化論 II 千代 勇一
選択  2単位
【外国語】 17-1-1410-4732-06

1. 授業の概要(ねらい)

 「ラテンアメリカ文化論I」に引き続き、ラテンアメリカ地域の文化と社会を総合的に理解することを目的としています。この「ラテンアメリカ文化論Ⅱ」ではラテンアメリカに関する映画等の映像を題材として、その背景の解説をおこない、ラテンアメリカの文化と社会を知るうえでのヒントを提示します。
 紹介する映画は様々な"争い"を扱っています。なぜ争いがあるのか、どうしたら解決するのか、そしてそれはいかに描かれているのかといったことを考えながら、ラテンアメリカとはどのような地域なのか理解を深めて下さい。

2.
授業の到達目標

 (1)ラテンアメリカに関する基礎知識を身につける。
 (2)映画の背景となっている諸問題を理解している。
 (3)ラテンアメリカを扱った映画について自分なりの論評ができる。

3.
成績評価の方法および基準

 評価の方法:(1)授業参加30%、(2)試験70%
 評価の基準:(1)ラテンアメリカの文化に関する基本事項を理解をしているか。
       (2)リアクションペーパーの記述が論理的であるか。
       (3)発表を含めて授業に積極的に参加しているか。
 ※授業への出席は非常に重要ですが、それだけでなく、授業におけるマナーや学ぶ姿勢も授業参加として評価されます。遅刻、私語、携帯電話操作などをしないことが求められます。

4.
教科書・参考書

 テキストは使用せず、プリントを配布します

5.
準備学修の内容

 レジュメやノートを見返して授業の復習を行うだけでなく、テレビ、新聞、インターネットなどを活用したり、あるいは日本においてもラテンアメリカ文化に触れることは可能ですから、積極的に授業で扱ったテーマについて調べてみてください。また、授業で紹介した映画はぜひ見るようにしてください。

6.
その他履修上の注意事項

 ラテンアメリカの文化に対して何らかの興味、関心、問題意識を必ず持って受講してください。

7.
各回の授業内容
【第1回】
 講義の進行状況により、内容の一部が変更する可能性があります。
 オリエンテーション:授業の進め方、評価方法、予定などの説明
【第2回】
 キューバと米国(1)キューバ革命:『モーターサイクル・ダイアリーズ』、『チェ(2部作)』
【第3回】
 キューバと米国(2)キューバ危機:映画『13デイズ』からハリウッドの描くミサイル危機
【第4回】
 キューバと米国(3)革命後の50年:米国人カメラマンのドキュメンタリー映像を中心に
【第5回】
 エクアドル・アマゾンにおける石油開発(1):アマゾンの自然と歴史
【第6回】
 エクアドル・アマゾンにおける石油開発(2)『クルード』:米企業に対する先住民の抵抗
【第7回】
 エクアドル・アマゾンにおける石油開発(3)狩猟採集民ワオラニの変容
【第8回】
 エクアドル・アマゾンにおける石油開発(4)ヤスニITTイニシアティブ:石油は掘らない!
【第9回】
 ボリビアにおける資源を巡る争い(1)天然ガスを巡る争い:ガス戦争について
【第10回】
 ボリビアにおける資源を巡る争い(2)『ザ・ウォーター・ウォー』から水戦争について
【第11回】
 コロンビアの紛争と麻薬(1)概要説明
【第12回】
 コロンビアの紛争と麻薬(2)ハリウッドが描くコロンビア
【第13回】
 コロンビアの紛争と麻薬(3)なぜ農民は麻薬の原料を作るのか?
【第14回】
 コロンビアの紛争と麻薬(4)なぜ麻薬対策はうまく行かないのか?
【第15回】
 コロンビアの紛争と麻薬(5)『そして、ひと粒のひかり』より、麻薬生産国が抱える諸問題