Web Syllabus(講義概要)

平成29年度

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演習 I 藤井 隆至
必修  2単位
【経営】 17-1-1110-3745-11A

1. 授業の概要(ねらい)

 今日の日本経済はグローバル化が急速に進行していますが、それとともに、日本の「ものづくり」の心と技術が大きな注目を集めています。とりわけ、幕末から昭和前期にかけて日本各地で形成された各種の産業は、建造物や機械などが今も多く残されており、「ものづくり」の心と技術を示す近代化産業遺産として大切に保存されています。もっとも有名な近代化産業遺産に、世界遺産にも指定されている富岡製糸場(群馬県富岡市)があります。
 この演習では「近代化産業遺産」を勉強し、日本経済の近代化に果たした役割を理解し、先人の努力のあとを追体験します。
 はじめに『日本の近代遺産』を教科書にして、私がガイダンス的な講義をおこないます。そのあと、経済産業省の「近代化産業遺産群」(希望があれば文化庁の「近代化遺産」も加えます)にリストアップされている66の産業遺産群のなかから、各学生に、勉強したい遺産群を一つ選んでもらいます。それをもとにして、各学生は、調査の成果を教室で発表し、年度の終わりにレポートを作成します。できれば、卒業論文につなげてください。

2.
授業の到達目標

 文献調査に加え、研究したい産業遺産を現場でくわしく観察し、関係者からヒアリングするなどして、“足で稼ぐ”実践的な研究スタイルを身につけ、各自が調査した近代化産業遺産を他者に説明できるようにする。

3.
成績評価の方法および基準

 授業への貢献度点(5点×15回)とレポート点(25点)との合計点によります。

4.
教科書・参考書

 近代遺産選出委員会編『日本の近代遺産』日本経済新聞社(新書判)

5.
準備学修の内容

 近代化産業遺産を身近に感じてもらうために、第一歩として、富岡製糸場へ実地見学に行きます。各学生は、できれば、それ以外の近代化産業遺産にも実地見学してください。

6.
その他履修上の注意事項

 各自の選択した産業遺産が、なぜこの「産業」なのか、なぜこの場所に「遺産」として残っているのか、等を考えてください。「なぜ」という疑問を持って調べることが重要です。

7.
各回の授業内容
【第1回】
 ガイダンス
【第2回】
 講義「産業遺産とはなにか①」
【第3回】
 講義「産業遺産とはなにか②」
【第4回】
 「近代化産業遺産群」の調査成果の発表①
【第5回】
 「近代化産業遺産群」の調査成果の発表②
【第6回】
 「近代化産業遺産群」の調査成果の発表③
【第7回】
 「近代化産業遺産群」の調査成果の発表④
【第8回】
 「近代化産業遺産群」の調査成果の発表⑤
【第9回】
 「近代化産業遺産群」の調査成果の発表⑥
【第10回】
 「近代化産業遺産群」の調査成果の発表⑦
【第11回】
 「近代化産業遺産群」の調査成果の発表⑧
【第12回】
 「近代化産業遺産群」の調査成果の発表⑨
【第13回】
 「近代化産業遺産群」の調査成果の発表⑩
【第14回】
 「近代化産業遺産群」の調査成果の発表⑪
【第15回】
 「近代化産業遺産群」の調査成果の発表⑫