1. |
授業の概要(ねらい) |
|
ミクロ経済学の世界的ベストセラーとなっている下記参考書の後半部分を学習する。 第一に、外部性を復習し、公共部門の経済学を、公共財、共有資源、税制の設計について学ぶ。 第二に、企業の行動は競争的市場、独占、寡占といった産業組織の違いによって大きく異なる。特に、費用と 価格の関係や利潤がどう異なってくるかを考察する。寡占企業にとっては競争企業にも独占企業にもない相互依存関係が存在するため、基礎的なゲーム理論が用いられる。 第三に、企業の生産要素市場(労働、土地、資本)について学ぶ。
|
2. |
授業の到達目標 |
|
ミクロ経済学の基本的概念、各経済主体の機能と相互作用の論理を確実に身に着けることを目標とする。
|
3. |
成績評価の方法および基準 |
|
期中に2回行うLMS(Lerning Management System)小テストの累計点とLMS期末テスト点数の割合を60:40とする。原則として60点以上を合格とする。ポータルサイトにある「LMSハンドブック(学生用)」を確認のうえ受験すること。
|
4. |
教科書・参考書 |
|
参考書:グレゴリー・マンキュー『マンキュー経済学Ⅰ ミクロ編 第3版』、東洋経済新報社、2013年。 上記テキストは「圧倒的にわかりやすい」という評判が定着してはいるものの、それゆえ却って回りくどい部分もあるため、「入門」としてのレジュメを毎回配布する。
|
5. |
準備学修の内容 |
|
予習はテキストの該当箇所に目を通しておき、分かりにくい部分はチェックしておくこと。毎週の復習は必須と覚悟すること。小テストで出題された問題は期末試験で類似問題が出題される。したがって、小テストで答えられなかった部分、あるいは間違った部分は、再復習のために活用し、配布資料やテキストで理解を徹底すること。なお不明な点は周囲の学生や教員とのコミュニケーションを活発に行うよう心掛けること。
|
6. |
その他履修上の注意事項 |
|
「社会問題に関する常識的議論は、なんでも当たり前に思えてしまう・・・常識的議論は、時として全く正反対の結論を導く」(神取道宏『ミクロ経済学の力』p.5)。ミクロ経済学は、さまざまな常識的議論の中から本当に筋の通ったものを見出すための道具を提供する、ということを肝に銘じ、普段から議論の論理的な道筋を注意深くチェックすることを心掛けて欲しい。
|
7. |
各回の授業内容 |
|
【第1回】 | ①イントロダクション、外部性の復習 | 【第2回】 | ②公共財と共有資源 | 【第3回】 | ③税制の設計 | 【第4回】 | ④生産の費用(前半) | 【第5回】 | ⑤生産の費用(後半)・ ・第1回LMS小テスト(範囲①~⑤、10問40分、4日間) | 【第6回】 | ⑥第1回LMS小テストの解説・回答 | 【第7回】 | ⑦競争市場における企業 | 【第8回】 | ⑧独占 | 【第9回】 | ⑨独占的競争 | 【第10回】 | ⑩寡占(基礎的なゲーム理論) | 【第11回】 | ⑪企業の理論まとめ ・第2回LMS小テスト(範囲⑦~⑪、10問40分、4日間) | 【第12回】 | ⑫第2回LMS小テストの解説・回答 | 【第13回】 | ⑬生産要素市場(前半) | 【第14回】 | ⑭生産要素市場(後半) | 【第15回】 | ⑮秋学期の総復習 ・期末LMSテスト(範囲①~⑮、20問60分、4日間) |
|