1. |
授業の概要(ねらい) |
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この「環境経済学Ⅰ」(春期)の講義では、足元から地球規模にまで広がって深刻化している今日の公害・環境問題をめぐる多様な現実について、とくに日本を含むアジアの国や地域に焦点を当てながら、具体的な事例を取り上げて、分かりやすく概説します。そして、この講義を通して、21世紀に生きる私たちが、いま何をしなければならないか、受講者の皆さんと一緒に考える機会にしたいと思います。
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2. |
授業の到達目標 |
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今日、人類共通の最重要問題になっている各種の公害・環境問題をめぐる具体的な現実について、より強い関心をもち、基本的な認識を深めてもらい、私たち自身の課題として、一連の諸問題に向き合っていただくようになることを、この講義の到達目標にします。
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3. |
成績評価の方法および基準 |
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平常点(30%)、中間レポート課題の提出(30%)、最終期末試験(40%)として、総合的に評価します。講義中に参考文献や準備学習の課題等についても指示します。また、毎回の講義への継続的な出席を重視します。
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4. |
教科書・参考書 |
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特定のテキストは使いません。講義中にプリントを配布し、適宜、主な参考文献などを指示します。 基本的な参考文献としては、以下のものを挙げておきます。 寺西俊一著『地球環境問題の政治経済学』(東洋経済新報社)、寺西俊一・井上真・大島堅一編著『地球環境保全への途-アジアからのメッセージ』(有斐閣)、寺西俊一監修・東アジア環境情報発伝所編『環境共同体としての日中韓』(集英社新書)、環境経済・政策学会編『環境経済・政策学の基礎知識』(有斐閣)など。
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5. |
準備学修の内容 |
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4.に挙げた基本的な参考文献、講義中に指示する参考文献、配布するプリント等をよく読むこと。
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6. |
その他履修上の注意事項 |
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講義は、順序立てて進めていくので、毎回、継続的に出席してほしい。
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7. |
各回の授業内容 |
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【第1回】 | 「環境経済学Ⅰ」開講にあたってのガイダンス | 【第2回】 | 環境問題を考えるための基本視点 (環境問題とはいったい何か?) | 【第3回】 | 多様化・複雑化する環境問題の諸相 | 【第4回】 | 越境型の環境汚染をめぐる問題① | 【第5回】 | 越境型の環境汚染をめぐる問題② | 【第6回】 | 横行する公害輸出をめぐる問題① | 【第7回】 | 横行する公害輸出をめぐる問題② | 【第8回】 | 軍事による環境破壊をめぐる問題① | 【第9回】 | 軍事による環境破壊をめぐる問題② | 【第10回】 | 国際貿易と資源・環境をめぐる問題① | 【第11回】 | 国際貿易と資源・環境をめぐる問題② | 【第12回】 | 地球温暖化と気候変動をめぐる問題① | 【第13回】 | 地球温暖化と気候変動をめぐる問題② | 【第14回】 | 補論:エネルギーと環境をめぐる問題 | 【第15回】 | 全体のまとめ -環境的に持続可能な経済社会に向けて |
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