Web Syllabus(講義概要)

平成29年度

ひとつ前のページへ戻る 教授名で検索

 
環境社会学 I 寺西 俊一
選択  2単位
【社会】 17-1-1110-4422-22A

1. 授業の概要(ねらい)

 この「環境経済学Ⅰ」(春期)の講義では、足元から地球規模にまで広がって深刻化している今日の公害・環境問題をめぐる多様な現実について、とくに日本を含むアジアの国や地域に焦点を当てながら、具体的な事例を取り上げて、分かりやすく概説します。そして、この講義を通して、21世紀に生きる私たちが、いま何をしなければならないか、受講者の皆さんと一緒に考える機会にしたいと思います。

2.
授業の到達目標

 今日、人類共通の最重要問題になっている各種の公害・環境問題をめぐる具体的な現実について、より強い関心をもち、基本的な認識を深めてもらい、私たち自身の課題として、一連の諸問題に向き合っていただくようになることを、この講義の到達目標にします。

3.
成績評価の方法および基準

 平常点(30%)、中間レポート課題の提出(30%)、最終期末試験(40%)として、総合的に評価します。講義中に参考文献や準備学習の課題等についても指示します。また、毎回の講義への継続的な出席を重視します。

4.
教科書・参考書

 特定のテキストは使いません。講義中にプリントを配布し、適宜、主な参考文献などを指示します。
基本的な参考文献としては、以下のものを挙げておきます。
 寺西俊一著『地球環境問題の政治経済学』(東洋経済新報社)、寺西俊一・井上真・大島堅一編著『地球環境保全への途-アジアからのメッセージ』(有斐閣)、寺西俊一監修・東アジア環境情報発伝所編『環境共同体としての日中韓』(集英社新書)、環境経済・政策学会編『環境経済・政策学の基礎知識』(有斐閣)など。

5.
準備学修の内容

 4.に挙げた基本的な参考文献、講義中に指示する参考文献、配布するプリント等をよく読むこと。

6.
その他履修上の注意事項

 講義は、順序立てて進めていくので、毎回、継続的に出席してほしい。

7.
各回の授業内容
【第1回】
 「環境経済学Ⅰ」開講にあたってのガイダンス
【第2回】
 環境問題を考えるための基本視点
 (環境問題とはいったい何か?)
【第3回】
 多様化・複雑化する環境問題の諸相
【第4回】
 越境型の環境汚染をめぐる問題①
【第5回】
 越境型の環境汚染をめぐる問題②
【第6回】
 横行する公害輸出をめぐる問題①
【第7回】
 横行する公害輸出をめぐる問題②
【第8回】
 軍事による環境破壊をめぐる問題①
【第9回】
 軍事による環境破壊をめぐる問題②
【第10回】
 国際貿易と資源・環境をめぐる問題①
【第11回】
 国際貿易と資源・環境をめぐる問題②
【第12回】
 地球温暖化と気候変動をめぐる問題①
【第13回】
 地球温暖化と気候変動をめぐる問題②
【第14回】
 補論:エネルギーと環境をめぐる問題
【第15回】
 全体のまとめ
 -環境的に持続可能な経済社会に向けて