Web Syllabus(講義概要)

平成29年度

ひとつ前のページへ戻る 教授名で検索

 
演習 II 飯塚 陽介
必修  2単位
【観光経営】 17-1-1120-2715-12A

1. 授業の概要(ねらい)

 本演習は、学生個々人が設定したテーマに沿って、企業の戦略などについて深く省察する中で、企業の戦略・組織について批判的かつ論理的に思考する姿勢とその能力を獲得する場です。
 学生の皆さんが社会人となったとき求められるのは、直面する現実から問題を見出し、これを論理的なステップを経て分析した上で、適切な解決策を導出し、さらにこの解決策を第3者に対して彼らが納得できるような形で論じる能力です。本講義では、一年間を通じて、こうした能力の養成を目指します。同時に、サブゼミを通じて、専門知識を獲得する機会も提供します。
 【主ゼミ】
 ・個人単位ないしグループ単位でのプレゼン(調査テーマはゼミ生が自主的に設定)。
 ・中間レポート(3,000字以上)と期末レポート(5,000字以上)の作成。(希望者は第7・8セメスターでの卒業論文Ⅰ・Ⅱへとつなげることができます。)
 【サブゼミ】
 主ゼミとは別に文献の輪読を主体としたサブゼミを実施しています。グループ作業に留まらず、文献の読解を通じた専門知識の獲得を希望する学生はそちらに参加してください。サブゼミでは、毎週交代で輪読箇所のレジュメ(内容の要旨+論点)を作成し、全員に配布をしてもらいます。サブゼミは自主参加であるがゆえに、主ゼミ以上に積極的な参加姿勢が期待されます。使用するテキストについては、「教科書・参考文献」を参照してください。

2.
授業の到達目標

 春学期での成果を踏まえてさらに以下の4つの力の向上を目指します。
 到達目標(1):企業経営に関するデータを収集・整理・加工する力がある。
 到達目標(2):企業の具体的な戦略・組織について、論理的かつ批判的に思考する態度を有している。
 到達目標(3):自らの見解を説得的な形で周囲に向けて発信する力がある。
 到達目標(4):グループでの活動に貢献することができる。
 さらに、秋学期には以下の力の獲得も目指します。
 到達目標(5):体裁の整った論文・レポートを書くことができる。

3.
成績評価の方法および基準

 評価基準(1):発表内容の客観性(30%)(到達目標(1)と関連します。)
 評価基準(2):発表内容のオリジナリティと論理(30%)(到達目標(2)と関連します。)
 評価基準(3):発表に対する準備と発表時の態度(10%)(到達目標(3)と関連します。)
 評価基準(4):中間・期末レポートの内容と体裁(20%)(到達目標(1)、到達目標(2)、到達目標(5)と関連します。)
 評価基準(5):日頃のゼミ活動に対する貢献(10%)(到達目標(4)と関連)。

4.
教科書・参考書

 特に指定するテキストはありません。
 サブゼミのテキストは、履修者が確定して以降に伝達し、サブゼミ希望者には必ず購入をしていただきます。一例として、昨年度までに採用したテキストの一部を紹介します。
 ①リチャード・L.・ダフト『組織の経営学:戦略と意思決定を支える』ダイヤモンド社、2002年(3,200円)
 ②ジェイ・B.・バーニー『企業戦略論(基礎編):競争優位の構築と持続』ダイヤモンド社、2003年(2,400円)
 ③ジョアン・マグレッタ『マイケル・ポーターの競争戦略』早川書房、2012年(2,000円)
 ④入山章栄『世界の経営学者はいま何を考えているのか』英治出版、2012年(1,900円)
 ⑤沼上幹『組織戦略の考え方』筑摩書房、2003年(700円)

5.
準備学修の内容

 個人としての報告準備は授業時間外に行ってもらいます。授業はその成果を発表する場となります。なお、輪読主体のサブゼミに参加する学生については、事前に輪読箇所を読み、疑問点・論点を考えておくことが要請されます。

6.
その他履修上の注意事項

 本ゼミは非常に課題が多いゼミであると言えます。サブゼミに参加している場合には、2週連続・隔週で課題を課せられることとなります。課題の提出状況や提出された課題の質が著しく悪い場合には、学期途中で不合格認定をする可能性もあります。
 ゼミでの活動や交流イベント(懇親会・合宿など)に積極的に参加される方を希望します。欠席は厳禁とします。また、大学のゼミナールの本質は学生と教員の相互作用を通じた知識の創発にあります。学生は受身にならず、授業計画を含め、教員に対して積極的に意見表明してください。

7.
各回の授業内容
【第1回】
 ●講義(夏合宿報告の総括および秋学期のオリエンテーション)
【第2回】
 ●講義(ケース研究①):取り扱う企業については学生のテーマに応じて決定。
 ●グループディスカッション(ケースについて)
【第3回】
 ●講義(ケース研究②):取り扱う企業については学生のテーマに応じて決定。
 ●グループディスカッション(ケースについて)
【第4回】
 ●講義(ケース研究③):取り扱う企業については学生のテーマに応じて決定。
 ●グループディスカッション(ケースについて)
【第5回】
 ●プレゼンテーション(中間報告①)
【第6回】
 ●プレゼンテーション(中間報告②)
【第7回】
 ●プレゼンテーション(中間報告③)
【第8回】
 ●プレゼンテーション(中間報告④)
【第9回】
 ●プレゼンテーション(中間報告⑤)
【第10回】
 ●グループワーク(ゼミOBを交えての就職勉強会)
【第11回】
 ●プレゼンテーション(最終報告①)
【第12回】
 ●プレゼンテーション(最終報告②)
【第13回】
 ●プレゼンテーション(最終報告③)
【第14回】
 ●プレゼンテーション(最終報告④)
【第15回】
 ●プレゼンテーション(最終報告⑤)
 ※上記の授業計画は講義の進捗度合いに応じて変更する可能性があります。