Web Syllabus(講義概要)

平成29年度

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演習 I 澤山 弘
必修  2単位
【経営】 17-1-1120-3067-11A

1. 授業の概要(ねらい)

 「ソーシャルビジネス」をテーマとしたゼミナールです。皆さんは、「社会起業家」とか「社会的企業」といった言葉を耳にしたことはありませんか?この演習では、「環境」と「社会」をキーワードとして、さまざまな「環境ビジネス」や「ソーシャルビジネス」について幅広く調査・討論していくとともに、グループごとに、それぞれの関心に基づいて、実際に「事業計画作り」に挑戦していきます。
 環境ビジネスの概要は、「環境経済学Ⅱ」のシラバスを参照いただくとして、ソーシャルビジネスについて簡単に説明すると、「ビジネスの手法を用いて社会的課題の解決にあたる事業」です。事業型NPOであったり、株式会社であったりと法人格は問いませんが、一般に、NPO(特定非営利活動法人)法で列挙されている20の事業分野で活動しており、環境保全や、食の安全、まちづくり、観光、フェアトレード、教育、障がい者福祉、医療・介護、子育てなどを主な領域としています。
 地球温暖化防止策として、自然エネルギーの活用や森林保全、リサイクルの促進など、CO2の排出量削減に役立つ環境ビジネスが大きく羽ばたいています。また、「社会」分野では、病児保育のフローレンス、ワンコイン(500円)健診のケアプロ、フェアトレードのマザーハウスなどが、学生社会起業家の代表例として有名です。
 東日本大震災からすでに6年が経ちましたが、大震災からの復興には、まだまだ長い時間がかかります。持続可能な支援策こそが求められており、社会性と事業性を同時に追求するソーシャルビジネスへの期待が高まっているのです。
 NPOやボランティアに関心があり、将来、そうした分野で仕事をしてみたいと思っている人とか、地域に貢献する公務員や教員を目指したいと考えている人など、大歓迎です。皆さんが社会に出ていくにあたって、この演習が、いわゆる大企業への就職だけではない多様な選択肢を考えていく一助になれたらいいと思っています。

2.
授業の到達目標

 グループを中心にテーマを選定して、文献やインターネットなどを通じて調査・分析し発表すると同時に、ゼミ仲間の発表を聞き、討論する力を養います。
 さらに、環境ビジネスやソーシャルビジネスについての理解を深め、社会に出てからの自分の生き方を考えていくきっかけを作れたらと思います。
 事業計画の作り方を学ぶことは、企業や役所などに就職した場合でも、新たな事業を企画推進していくときに大変役に立つはずです。

3.
成績評価の方法および基準

 出席を最重視するとともに、ゼミ討論への参加や、グループ発表への貢献度などから総合的に評価します。

4.
教科書・参考書

 事業計画づくりについてはテキストを決めますが、演習Ⅱにおいて各グループが選定するテーマについては、必要に応じて紹介していきます。

5.
準備学修の内容

 PCを活用した文章や図表の作成(WORD、EXCEL)やプレゼンテーション(POWER POINT)能力は、就職後も有力な武器になるので、グループ発表の機会を通じて、ぜひ、ある程度はマスターしてください。

6.
その他履修上の注意事項

 当ゼミナールでは、ゼミでの発表・討論だけでなく、4月には「アースデイ東京」という野外フェスタを見学しに行ったり、秋には福島県いわき市へのスタディ・ツアー(合宿)に出かけたり、冬にはスキー/スノボー合宿にも行ったりというように、いくつものイベントがあります。これらを皆さんの力で作り上げていく中で、大学生活における楽しい思い出を作り、卒業後も気軽に付き合っていける「ゼミ仲間」を作っていってほしいと思います。

7.
各回の授業内容
【第1回】
 演習Ⅰの前半では、初めに、上述した「アース・デイ東京」というとても大きな野外フェスタに出かけ、グループに分かれて、環境や、農業、途上国支援などを中心にした「ソーシャルビジネス」の実際の話を伺ってきます。そして、インターネットなどでさらに詳しく調べたうえで、グループごとに紹介してもらいます。そして、演習Ⅰの後半では、実際にソーシャルビジネスを始めるとしたら、「どんな準備が必要なんだろう?」ということで、「事業計画の作り方」というテキストをもとに、まずはグループごとに事業計画のアイデアづくりを始めます。
演習Ⅱでは、これをもとに、各グループで、最終的には具体的な数値目標まで盛り込んだ事業計画が出来上がっていくように、ブラッシュアップしていきます。その際、関心があれば、現場に出向き取材できるように、環境ビジネスやソーシャルビジネス事業者への訪問も企画したいと思います。NPO等へのインターンシップ(実地研修)も希望があれば紹介できます。
【第2回】
 学生による調査報告
【第3回】
 学生による調査報告
【第4回】
 学生による調査報告
【第5回】
 学生による調査報告
【第6回】
 学生による調査報告
【第7回】
 学生による調査報告
【第8回】
 学生による調査報告
【第9回】
 学生による調査報告
【第10回】
 学生による調査報告
【第11回】
 学生による調査報告
【第12回】
 学生による調査報告
【第13回】
 学生による調査報告
【第14回】
 学生による調査報告
【第15回】
 学生による調査報告