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授業の概要(ねらい) |
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グローバリゼーションの時代が学生諸君の将来に関係してくることは、日本企業がアジア市場を目指すことが当然となり、アジアで活躍できる人材が求められているということ。そこでは一定レベルの英語力を欠かせないのは当然のこととなる。この講義では、時事英語を通じ、英語力のレベルアップを図るとともに、現代世界の現状を学んでいくことを主眼とします。 まずは世界の政治経済がどうなっているのか、理解を深めるのが大事。そのために、英語を情報収集のツールとして使えるよう訓練していきます。その第一歩として、国際政治経済の現状を英字新聞の記事や、有力指導者のスピーチ内容や映像を教材にして、英語学習と国際情勢を合わせて学んでいきます。 まずは、短い記事や、スピーチの一部を使い、英語として理解するよう解説していきます。背景にある政治経済事情を解説してもらい、理解すれば、難しく思えた英文記事が身近になり、読めるようにもなる。時事英語の学習は国際情勢の理解と同時進行で行うことが大切です。そこから学校英語を離れた時事英語へアクセスできる道もみえてくるはずです。学生諸君には高い英語力をもとめませんが、高校低学年レベルの基礎英語力があること、辞書を引くことをいとわない意欲は不可欠です。努力すれば道は開けると信じて受講してもらいたい。 前期はアメリカを中心にヨーロッパの政治経済情勢をメインにして扱う予定。
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授業の到達目標 |
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英字新聞の見出しを見て、少なくとも何が論じられているか推察できるレベルには達したい。辞書をひきつつ、英字新聞記事が読めるようになり、書かれている国際事情を推察し、理解できるようになるのを目指します。
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成績評価の方法および基準 |
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受講に際しての意欲的姿勢や質疑応答の積極性など(20%)最終テスト(80%)。なおテストは必ずしも英語力をためすことに限定せず、クラスで学んだ国際情勢の理解度を求める部分も大きいと理解しておいてください。
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教科書・参考書 |
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英字新聞からの政治経済記事、アメリカ大統領のスピーチ等を教官が各回ごとに用意する。他にインターネッとを活用し、映像から実際のスピーチ、発言を見て解説する。 通年の基本的な教科書として『大統領の演説』(パトリック・ハーラン著 角川新書)を使用します。アメリカ出身TVタレント、「パックン」がアメリカ大統領演説の深みを解説した本で、歴代大統領の有名なスピーチを通じて用法、表現、語句の深い意味を説明してくれています。アメリカ人のコミュニケーション能力の源泉も教えてくれます。これを解説しながら、一緒に少しずつ読んでいき、世界に大きな影響力をもつアメリカについての知識を深めます。
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準備学修の内容 |
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次週分の記事あるいはテキスト印刷物を配布するので、事前に目をとおし、できるだけ予習しておく。また教科書の新書で次回分として指定されたページ部分を読んでおけば、理解をさらに深めてくれる。
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その他履修上の注意事項 |
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英字新聞を読んで情報をとり、あるいは情勢を理解するには相当高度な国際情勢の理解度と、英語力が必要になる。そこに一気に達するのは年月が必要なこと。あせらず、そこへ向かう第一歩と考えて受講をすすめる。英語基礎力が十分でなくても、ここから学習を始める意欲を持つ学生を歓迎したい。 ふだんの国際ニュースやテレビ解説などに注意して視聴し、理解を深めるように努力すること。
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各回の授業内容 |
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【第1回】 | ガイダンスと講義の進め方の解説 指定した教科書のもつ意味と使い方説明など。 | 【第2回】 | トランプ米大統領の就任演説を読み解く① 新しいアメリカ大統領が変える世界 | 【第3回】 | 同上② | 【第4回】 | 同上③ | 【第5回】 | アメリカ政治経済の現状を伝える英文記事と解説① | 【第6回】 | 同上② | 【第7回】 | ヨーロッパ政治経済の現状① イギリスのEU離脱 | 【第8回】 | 同上②フランス大統領選挙 オランダ総選挙 | 【第9回】 | 同上③ | 【第10回】 | 日米経済交渉とトランプ戦略① | 【第11回】 | 同上② | 【第12回】 | アメリカ大統領演説が世界に与える影響① その歴史を学ぶ | 【第13回】 | 同上② 名演説 ケネディ、フランクリン・ルーズベルト、ドナルド・レーガンなど | 【第14回】 | 同上③ | 【第15回】 | まとめとテスト |
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