Web Syllabus(講義概要)

平成29年度

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産業・企業研究 II 小松 秀史
選択  2単位
【観光経営】 17-1-1120-3748-06A

1. 授業の概要(ねらい)

 このコースは3部で構成されています。
 第1部は「日本の産業構造」です。日本の経済はどんな産業によって支えられているのか?GDPのシェアが高いのはどの業界なのか?それぞれの分野で働いている人は何人位?日本は成長を続けられるのか?変化が必要なら、どう進めているのか?等のテーマを通じてマクロ視点からの把握をします。
 第2部はこの産業構造のなかで、実際の企業はどんな法律・規制、社会の要請、消費者の期待、グループ会社との絆等の枠組みのなかで活動しているのか?を学びます。
 第3部では個別の企業を財務面から評価するための手法ー「財務諸表分析」を学習します。この分析手法により、企業の収益性、成長性、安全性等が見えて来ます。
 Ⅰ学期は1、2部を、Ⅱ学期は3部を学習します。

2.
授業の到達目標

 皆さんが卒業して就職する、或いは起業する等の選択をする際に、どんな分野の企業に就職するのか?またはどんなビジネスを始めるのか?について適正な判断ができるようになる。

3.
成績評価の方法および基準

 テスト(Ⅰ、Ⅱの各学期に2~3回の小テスト、または定期試験、の予定)結果と授業貢献度を総合的に評価します。複数回の小テストにするか、定期試験にするかは授業開始後に決定し、発表します。

4.
教科書・参考書

 授業のつど、教材・プリントを配布します。
 参考文献:
  『財務諸表分析』桜井久勝、中央経済社

5.
準備学修の内容

 事前に配布するノート・資料を次回の授業までに読み、疑問点・専門用語等を理解しましょう。不明な部分は次回の授業で質問し、理解しましょう。

6.
その他履修上の注意事項

 ビジネス社会では情報の質・量が極めて重要です。信頼できるメディアを通じて、質の高い情報を常に入手するようにしましょう。最近、特にネット上では「偽ニュース」が横溢しています。普段からニュースの真偽を判断できるよう総合的に判断できる能力を身につけ、その情報の影響を予想し、対応策を考える癖を付けるようにしましょう。

7.
各回の授業内容
【第1回】
 財務諸表の役割と仕組み
【第2回】
 貸借対照表の見方Ⅰ(資産)
【第3回】
 貸借対照表の見方Ⅱ(負債・純資産)
【第4回】
 損益計算書の見方Ⅰ(構造)
【第5回】
 損益計算書の見方Ⅱ(連結)
【第6回】
 キャッシュフロー計算書の見方
【第7回】
 会計方針の注記
【第8回】
 分析の手法と視点
【第9回】
 収益性の分析
【第10回】
 生産性の分析
【第11回】
 安全性の分析
【第12回】
 不確実性によるリスクの分析1(売上高の変動性)
【第13回】
 不確実性によるリスクの分析2(費用構造) 
【第14回】
 成長性の分析
【第15回】
 債券の格付けと倒産予測