Web Syllabus(講義概要)

平成29年度

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演習 I 金子 善行
必修  2単位
【観光経営】 17-1-1120-3837-21A

1. 授業の概要(ねらい)

 本演習では,主に企業の公表する財務諸表を利用して,企業活動を評価する財務諸表分析を行います。財務諸表分析を行うにあたって,まず,企業の財政状態を示す貸借対照表,経営成績を示す損益計算書,純資産とくに株主資本の変動の結果を示す株主資本等変動計算書,資金の運動を示すキャッシュ・フロー計算書の見方を学習します。その後,企業が実際に公表している財務諸表を利用し,企業分析を行います。なお,近年,公務員志望者が増加傾向にあることから,希望者がいる場合には財務諸表分析の知識を活用して地方自治体等の公表している財務書類を分析しても良いかと考えています。また,本演習では,他大学とインターゼミを実施しており,他大学の学生との交流も重視しています。

2.
授業の到達目標

 春期では収益性分析や安全性分析,企業価値分析といった財務諸表分析の基礎を身につけます。その後,与えられた企業ないし地方自治体等を分析するインターゼミを経て,最終的にはグループごとに関心のある企業ないし地方自治体等の財務諸表ないし財務書類を用いて分析を行ってもらいます。

3.
成績評価の方法および基準

 出席と演習への取組みをもとに総合的に評価します。

4.
教科書・参考書

 教科書:新田忠誓監修『全商会計実務検定試験 財務諸表分析』(最新版)実教出版
 参考書:新田忠誓 他『財務諸表分析の理論』(最新版)中央経済社

5.
準備学修の内容

 財務諸表分析では,算式が数多く出てきます。各自,復習を心掛けて下さい。

6.
その他履修上の注意事項

 本演習では,簿記や会計学の授業で培った知識をもとに,実際に企業や地方自治体等の分析を行います。将来就職したいと考えている企業や地方自治体等の分析を行うことで,それらに対しこれまでとは違った見方ができ,また,いろいろな業界の企業や地方自治体等を分析することで,知識を共有することもできます。なお,演習は大学時代の大切な友人作りの場でもありますので,毎回出席し議論に参加するようにして下さい。

7.
各回の授業内容
【第1回】
 オリエンテーション・自己紹介
【第2回】
 財務諸表の読み方(貸借対照表)
【第3回】
 財務諸表の読み方(損益計算書)
【第4回】
 財務諸表の読み方(株主資本等変動計算書)
【第5回】
 財務諸表の読み方(キャッシュ・フロー計算書)
【第6回】
 財務諸表分析における基礎知識の習得(収益性分析:貸借対照表と損益計算書を利用する方法)
【第7回】
 財務諸表分析における基礎知識の習得(収益性分析:損益計算書を利用する方法)
【第8回】
 財務諸表分析における基礎知識の習得(安全性分析:貸借対照表を利用する方法)
【第9回】
 財務諸表分析における基礎知識の習得(安全性分析:貸借対照表と損益計算書およびキャッシュ・フロー計算書を利用する方法)
【第10回】
 財務諸表分析における基礎知識の習得(企業価値分析)
【第11回】
 インターゼミの準備(与えられた企業ないし地方自治体等の分析①)
【第12回】
 インターゼミの準備(与えられた企業ないし地方自治体等の分析②)
【第13回】
 インターゼミの準備(与えられた企業ないし地方自治体等の分析③)
【第14回】
 インターゼミの準備(与えられた企業ないし地方自治体等の分析④)
【第15回】
 インターゼミの準備(与えられた企業ないし地方自治体等の分析⑤)