Web Syllabus(講義概要)

平成29年度

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ECCP(論理的思考) II 西田 令一
選択  2単位
【観光経営】 17-1-1120-3873-18A

1. 授業の概要(ねらい)

 春期に引き続き、受講生が理詰めでものを捉えたり考えたりできて、それを分かりやすく筋道を立てて文章や口頭で表現できるようになることを目指します。
 春期と同様、比較的に平易で短い英語の本を教材にして、英文を正しい発音で読め、文章の構造を理解して意味を正確に把握でき、的確な日本語に訳せるようにする教え方を授業の柱の1つに据えます。
 英語は論理的な言語であり、英文を読みこなすうちに徐々に論理性が養われていき、日本語に置き換える作業を通じて日本語表現力もついてくるという考え方に立つからです。同時に、英語力自体の向上も図ります。
 社会・政治・経済・国際の事象を題材にして、物事を正確に、合理的に捉えたうえで自分なりの考え方をまとめる習慣、力をつけてもらうという手法を授業のもう1つの柱にする点も、春期と変わりません。秋期ではしかし、なぜそうした事象が現れているのか、そこから何を汲み取るのかといったところまで掘り下げていきます。

2.
授業の到達目標

 春期と同じく、英文を使う授業でも、時事的なテーマを扱う授業でも、理に適った捉え方ができるようになること、ポイントを的確につかめるようになること、そして、それらについて筋の通った表現ができるようになることに主眼を置きます。英語に対する苦手意識を払拭して英語力を着実に伸ばしていくことも目指します。

3.
成績評価の方法および基準

 英語を適切な日本語に訳す力を小テストなどで評価する一方、時事的なテーマで提出を求めるレポート課題や授業内の小論テストの出来栄えを評価し、それらを総合的に判断して成績を決定します。

4.
教科書・参考書

 英文和訳に使用する教材もこちらで用意し、時事的な事柄をテーマにした授業で使うレジュメや記事、資料もこちらで作成・印刷して、毎回、配布します。

5.
準備学修の内容

 英文を読解して日本語にする授業では、事前に指定された範囲について、辞書を引いて単語の発音や意味を把握し、文意を理解しておく予習が、春期にも増して求められます。授業内で行う小テストには、十分に復習して臨む必要があることは、これまた言うまでもありません。

6.
その他履修上の注意事項

 時事的なテーマを取り上げる授業では、春期同様、その事象について詳しく説明したうえで、受講生との間で質疑応答を行います。積極的に参加して意見を述べる姿勢が求められます。英文読解・和訳の授業では特に、英語と国語の辞書、あるいは電子辞書が必携です。それから、それ専用のノートを1冊用意してください。

7.
各回の授業内容
【第1回】
 春期小論テストの講評と文章の検証を通じて論理的な文章の書き方を学ぶ。
【第2回】
 英文の正確な発音・読解・和訳について学ぶ。
【第3回】
 社会・政治・経済・国際の事象について学ぶ(2016年度の第2、3回はリオ五輪と、「スマホを取るか大学を取るか」という信州大学学長の演説を取り上げた)。
【第4回】
 英文の正確な発音・読解・和訳について学ぶ。
【第5回】
 社会・政治・経済・国際の事象について学ぶ(16年度の第4、5回は世界遺産登録の問題点と、ミスカナダの世界大会出場停止の問題を取り上げた)。
【第6回】
 英文の正確な発音・読解・和訳について学ぶ。
【第7回】
 社会・政治・経済・国際の事象について学ぶ(16年度の第6、7回は過労自殺と「情けない」投稿の問題と、いじめ自殺者と写真賞の問題を取り上げた)。
【第8回】
 英文の正確な発音・読解・和訳について学ぶ。
【第9回】
 社会・政治・経済・国際の事象について学ぶ(16年度の第8、9回は学術書の悪文を修正するテストと、追い込み漁イルカの購入禁止問題の考察を行った)。
【第10回】
 英文の正確な発音・読解・和訳について学ぶ。
【第11回】
 社会・政治・経済・国際の事象について学ぶ(16年度の第10、11回は米大統領選で拡散した虚偽ニュースの問題と、「いじめ加害者の親に刑事罰」の提言を取り上げた)。
【第12回】
 英文の正確な発音・読解・和訳について学ぶ。
【第13回】
 社会・政治・経済・国際の事象について学ぶ(16年度の第12、13回は海外で相次ぐ日本人絡みの事件・事故と、カジノ法をめぐる諸問題を取り上げた)。
【第14回】
 英文の正確な発音・読解・和訳について学ぶ。
【第15回】
 秋期授業のおさらいと授業内小論テスト(400字詰め2枚)