Web Syllabus(講義概要)

平成29年度

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地誌学 II 岡部 遊志
選択必修  2単位
【観光経営】 17-1-1120-4154-19A

1. 授業の概要(ねらい)

 概要:本講義では地誌学を扱います。地誌学とは対象となる地域を定め、その地域の様々な事柄を学ぶ学問です。本講義では、その地域はどのような地域であり(地域の概要)、どうしてそのような地域になったのか(地域の形成過程)、という観点から、日本の様々な地域を取り上げ、分析していきます。
 趣旨:世界ではグローバル化が進展していますが、私たちの社会も、そのグローバル化の波にさらされています。しかし単にグローバルな視点で現象を理解しようとするだけでは不十分です。より深いローカルな知識に基づき、世界を観察する必要があります。特に、これから社会に出ていく際にそうしたローカルな視点も重要なものとなります。
 学びの方向性:通常では、地域を多面的に分析するということは、あまり行いません。また、実際の情報の取捨選択にも困難が伴います。しかし、地域には自然的条件や経済的側面、社会的側面など、様々な多様性があります。そこで、本講義では、地域を、より多面的に学んでいきたいと思います。
 なお、本講義ではまず地誌を学ぶことの意義などについて概説した後で、日本の各地をピックアップしその地域の地誌について解説します。また、解説する地域やトピックなどについてはアンケートを取るなどして学生の興味や関心にも配慮します。

2.
授業の到達目標

 ・日本の様々な地域や、その地域の経済について、基礎的な知識を習得する。
 ・日本の様々な地域を理解するための多様な視点を獲得し、その地域や地域の成立過程を、複数の側面から理解できるようになる。
 ・事例の分析を学ぶことを通じて、地域を多様な視点から理解し日本の地域の多様性を学ぶとともに、日本をより相対的、多面的に理解できるようになる。

3.
成績評価の方法および基準

 リアクションペーパー:20%
 小レポート:20%
 試験:60%

4.
教科書・参考書

 テキストは用いません。
 参考書としては、菊地俊夫編『世界地誌シリーズ1 日本』(朝倉書店、2011年)や、帝国書院『新詳 資料地理の研究』(2015年)をお勧めします。また、その他の文献は講義中に適宜指示します。

5.
準備学修の内容

 授業にて次の回の授業に関連したプリントを渡します。それを読み、感想を書いてくることが授業の準備となります。また、授業終了時に復習のための課題を配布します。この課題はLMSを通じたものになることもあります。

6.
その他履修上の注意事項

 地誌学Ⅰと両方履修すると世界と日本の地誌が学べるため、両方履修することが望ましいです。

7.
各回の授業内容
【第1回】
 イントロダクション ―日本の地誌を学ぶ意義―
【第2回】
 北海道の地誌
【第3回】
 東北地方の地誌(1) ―東北地方の自然・農業―
【第4回】
 東北地方の地誌(2) ―東北地方の都市・産業―
【第5回】
 関東地方の地誌(1) ―関東地方の自然・農業―
【第6回】
 関東地方の地誌(2) ―関東地方の都市・産業―
【第7回】
 東京大都市圏の地誌
【第8回】
 中部地方の地誌(1) ―名古屋都市圏を中心に―
【第9回】
 中部地方の地誌(2) ―中央高地・北陸―
【第10回】
 近畿地方の地誌(1) ―都市的な地域―
【第11回】
 近畿地方の地誌(2) ―非都市的な地域―
【第12回】
 中国地方の地誌
【第13回】
 四国地方の地誌
【第14回】
 九州地方の地誌
【第15回】
 沖縄と島嶼部/授業のまとめ