Web Syllabus(講義概要)

平成29年度

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国際比較経営論特講 I 瀬藤 芳哉
選択  2単位
【経営学専攻】 17-1-1120-4412-21A

1. 授業の概要(ねらい)

 グローバリゼーションが進行する中で、企業の海外直接投資、グローバルな生産、販売、研究開発等が一般化し多国籍企業の活動は目覚ましい。この機会を捉え、積極的に活躍の場を広げ、収益を拡大している企業は多いが、他方で様々な局面で新たな課題に直面し、対応を迫られている。更に、この一年で英国のEU離脱、米国のTPP離脱等、グローバル化を押し止め、逆行するような動きが現れた。この授業では、多国籍企業を取り巻くマクロ環境を踏まえ、グローバルな事業の現状とその背景・歴史を学び、企業の課題を考える。その中で日本企業の課題を考える。
 授業は、学期の前半は講義中心とする。授業の進度に応じ、後半はテーマについて受講生に報告してもらい、クラス内で討論するようにしたい。最後にレポートを作成し提出する。

2.
授業の到達目標

 多国籍企業のグローバルな事業の現状とその背景・歴史を学び、企業の課題を考える。その中で日本企業等の特性と課題を考え、説明できる。

3.
成績評価の方法および基準

 レポート60%、授業への参加・貢献度40%

4.
教科書・参考書

 授業内で指定します。参考文献としては以下があります。
 吉原英樹『国際経営への招待』有斐閣ブックス、吉原英樹『国際経営』有斐閣アルマ、梶浦雅己編著『はじめて学ぶ人のためのグローバル・ビジネス(改訂新版)』文眞堂、チャールズ・W・ヒル『国際ビジネス1、2』楽工社

5.
準備学修の内容

 ・教科書の予習。専門用語の意味を理解する。報告レジュメの作成。
 ・新聞、雑誌、インターネット等で企業の海外活動や多国籍企業の具体事例に触れる。

6.
その他履修上の注意事項

 ・新聞、インターネット等で具体事例に触れることが重要です。出来れば、英語のニュースや文献に触れるよう努める。
 ・レジュメの作成にあたっては、出来るだけ自分の言葉で、分かりやすくまとめる。

7.
各回の授業内容
【第1回】
 イントロダクション 国際経営の対象
【第2回】
 ビジネスのグローバル化
【第3回】
 国際経営の環境:政治経済
【第4回】
 国際経営の環境:文化的環境
【第5回】
 国際経営と倫理(CSR)
【第6回】
 国際経営の歴史
【第7回】
 ケーススタディ(日本企業の国際展開)
【第8回】
 多国籍企業と国家
【第9回】
 通商政策:多国間協定
【第10回】
 通商政策:地域貿易協定
【第11回】
 直接投資
【第12回】
 市場
【第13回】
 製造業とサービス業
【第14回】
 ケーススタディ(日本企業、アジア企業)
【第15回】
 まとめ レポートの仕上げ