Web Syllabus(講義概要)

平成29年度

ひとつ前のページへ戻る 教授名で検索

 
日本観光史 安田 慎
選択必修  2単位
【観光経営】 17-1-1130-3398-15A

1. 授業の概要(ねらい)

 我々が普段何気なく行っている観光旅行は、さまざまな歴史的経緯によって形成されてきた、ひとつの歴史的産物である。観光の歴史を学ぶということは、ただ過去の遺産を知るだけでなく、現代の観光がいかに運用されているのかを知ることでもある。
 そこで本講義では、文化としての日本観光の形成と発展を、明治から昭和を中心に、論じていく。国際観光の影響を受けつつも、独自の発展を遂げてきた日本の観光を追っていくことで、日本社会における観光の位置づけと、世界観光における日本観光の位置づけを、文化史的に示したい。
 その際、学生自らが世界観光史の特定テーマについて調べ、まとめ、発表することを通じ、その内容をまとめることを通じて、『帝京大生の日本観光史講義』の参考書(講義ノート)を作成することで、理解を深めていく。
 また、学期内に日本観光の歴史を探るべく、都内でのフィールドワーク(巡検)を別途行う予定である。

2.
授業の到達目標

 (1)日本観光史に関わる特定のテーマについてグループで調べ、その内容をまとめることができる。
 (2)日本観光史に関わる特定のテーマについてグループで発表し、他人に的確に教授することができる。
 (3)授業内容を踏まえたうえで、日本観光史の参考書(講義ノート)を作成することができる。

3.
成績評価の方法および基準

 ・講義内でのミニ講義(指定課題):30%(評価基準:教授内容・プレゼンテーション方法)
 ・講義内でのミニ講義(自由課題):30%(評価基準:教授内容・プレゼンテーション方法)
  *なお、評価について教員と受講学生によって行う
 ・参考書(講義ノート)作成:40%
  *学生自身がまとめた講義ノートを提出する

4.
教科書・参考書

 前田勇.2015.『新現代観光総論』学文社。

5.
準備学修の内容

 ・日本観光の歴史遺産たちは、今でもさまざまな場に埋もれています。講義の前後に自分で調べ、自分の足で実際に現場に赴き、自分の五感を通じてそれらのものを体感することを強く望みます。
 ・グループで授業時間外に関連文献を分担して読み、まとめ、発表することが求められます。

6.
その他履修上の注意事項

 ・本講義は、皆さん自身が「先生」になってもらって、特定のテーマについて自ら調べ、まとめ、その内容を発表してクラス内で共有して貰います。
 ・関連資料について(昨年度までの教員の教授資料)については、LMSにアップロードしておく。
 ・学生からの希望がある場合には、授業時間外に希望制のフィールドワークを実施する可能性もある。その際、成績評価には含めず、実施費用は自己負担とする。

7.
各回の授業内容
【第1回】
 オリエンテーション
【第2回】
 日本観光史の文献を探る-文献検索術と読書術
【第3回】
 【講義・演習】文献を集めてみる(伊勢参り、小林一三、修学旅行、貴賓会)
【第4回】
 【講義・演習】文献をまとめる
【第5回】
 【発表】ミニ講義予行(各5分)
【第6回】
 【演習】講義内容を修正してみる
【第7回】
 【発表】ミニ講義(伊勢参り、小林一三、各20分)
【第8回】
 【発表】ミニ講義(修学旅行、貴賓会、各20分)と振り返り
【第9回】
 講義内容を文章化してみる-参考書を作成してみる
【第10回】
 【講義】自由論題(東京オリンピック、万国博覧会、Discover Japan、リゾート地の功罪、観光まちづくり)
【第11回】
 【演習】文献収集・整理
【第12回】
 【演習】ミニ講義予行(各5分)と振り返り
【第13回】
 【発表】自由論題発表(東京オリンピック、万国博覧会、Discover Japan、各20分)
【第14回】
 【発表】自由論題発表(リゾート地の功罪、観光まちづくり、各20分)と振り返り
【第15回】
 学生・教員による総評会