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授業の概要(ねらい) |
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世界にはさまざまな地域が存在します。それらを理解するためには、それぞれの地域が世界の何処にあるのかという知識以外にも「何故そこに位置しているのか」、「そこでどのような現象が何故みられるのか」を考えることが重要です。本講義では特に世界の各地域を対象にして、観光地や世界遺産などで生じている自然と文化の関連性について学びます。例えば、ピラミッドの多くはなぜナイル川周辺に建立されたのでしょうか。そんな謎に迫ります。 本講義では世界の観光地や世界遺産を題材に、各々の場所で生じている自然や文化、およびその関連性を学び、その貴重性を知ることを目的とします。世界の観光地や世界遺産について深く知ることができれば、新しい視点で海外旅行を楽しむ事もできます。
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授業の到達目標 |
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本講義の到達目標は主に以下の2点です。 ・世界各地の観光地や世界遺産などの特徴を解釈できる。 ・それぞれの地域の特性を、自然環境や人文環境、およびその関連性からストーリーとして説明できる。
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成績評価の方法および基準 |
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成績は以下の3つで評価します。 ・ 中間テスト 45% ・ 期末テスト 45% ・ 講義内におけるリアクションペーパーの内容 10%
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教科書・参考書 |
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テキストは特に指定しませんが、講義内容に興味を持った場合、以下の書物が参考になるでしょう。 参考書 UNESCO 2015. 『World Heritage Sites: A Complete Guide to 1,007 UNESCO World Heritage Sites』Firefly Books Ltd. 帝国書院 2012.『旅に出たくなる地図 世界』帝国書院. 世界遺産検定事務局 2013.『はじめて学ぶ世界遺産100』マイナビ. 世界遺産検定事務局 2013.『はじめて学ぶ世界遺産300』マイナビ. 杉谷 隆ほか 2005.『風景のなかの自然地理』古今書院. 江口 旻ほか 2008.『図説 自然と環境』古今書院.
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準備学修の内容 |
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本講義では世界の色々な地域や場所を取り扱います。旅行では海外にも目を向けるようにし、ガイドブックやテレビ番組等を、日頃から見る事を心掛けておくと良いでしょう。
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その他履修上の注意事項 |
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本講義は旅行業務取扱管理者資格の海外観光地理の復習や、世界遺産検定の受験にも参考になるよう配慮しています。ただし、資格の受験勉強のための講義ではありませんので留意して下さい。 また、観光地理学Ⅰ・観光地理学Ⅱ・日本地誌Ⅰ・日本地誌Ⅱ・外国地誌Ⅱと共に受講すると、観光地の地理学的理解、地誌学的理解をより深められます。 本講義では試験的に英語のレジュメ等を使用する回があります。英語には普段から慣れておくことを強くお勧めします。
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各回の授業内容 |
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【第1回】 | イントロダクション | 【第2回】 | ヨーロッパの歴史・地名と街並(ドイツ) | 【第3回】 | ヨーロッパの牧畜と景観(フランス) | 【第4回】 | ヨーロッパの漁業と火山(アイスランド) | 【第5回】 | アフリカの人間と動物(エチオピア) | 【第6回】 | アフリカの河川と文明(エジプト) | 【第7回】 | イスラームの歴史と伝播(エルサレム) | 【第8回】 | まとめと【中間テスト】 | 【第9回】 | アジアの経済発展がもたらしたもの(モンゴル) | 【第10回】 | 多民族なアジア(マレーシア) | 【第11回】 | オセアニアの人々とエコツーリズム(オーストラリア) | 【第12回】 | 北アメリカの都市と産業(アメリカ) | 【第13回】 | 南アメリカの農業(ウルグアイ) | 【第14回】 | 南アメリカの気候と漁業(ペルー) | 【第15回】 | まとめと【期末テスト】 ※ 講義の受講者数や進行状況によって、計画が変更されることがあります。 |
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