Web Syllabus(講義概要)

平成29年度

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観光調査法 I 花井 友美
選択必修  2単位
【観光経営】 17-1-1130-3753-15A

1. 授業の概要(ねらい)

 「観光」という現象を理解するのに調査は有用な手法である。
 しかし、適切な方法で実施しないと、誤った結論を導くことがある。
 本授業では、調査とは何か、調査の意義を説明したうえで、様々な調査技法(質問紙調査、インタビュー調査、観察など)を概観するとともに、特に質問紙調査の特徴と実施方法について説明する。
 その上で、受講者は、演習形式で仮説検証型調査を前提とした質問紙案を作成していく。
 ※学修効果の促進のため、授業は講義形式と演習形式(グループワーク)をミックスして行う。

2.
授業の到達目標

 質問紙調査の特徴を理解する。
  ・質問紙調査が有効な場面を説明できる。
  ・質問紙調査の実施手順を説明できる。
 仮説検証型調査を前提とした質問紙案を作成できる。
  ・仮説を立てることができる(調査テーマは事前提示)。
  ・仮説を検証するために必要な質問項目を作ることができる。

3.
成績評価の方法および基準

 平常点 20%(受講態度)
 授業内の演習課題 40%
 授業内の総合試験 40%

4.
教科書・参考書

 【参考書】
  小田利勝(2009)『社会調査法の基礎』 プレアデス出版
  張 長平(2014)『観光分析 計量的アプローチと応用』 古今書院

5.
準備学修の内容

 授業後には、授業内容や授業中に指示された事項について復習すること。
 演習の前には準備課題を提示するので、事前に準備課題を行うこと。

6.
その他履修上の注意事項

 学修効果の促進のため、授業は講義形式と演習形式をミックスして行う。講義時と演習時で教室が異なるので注意すること。
 演習はグループワークで行う。第2回目の講義時にグループ分けの発表を行う。
 講義時の私語及び雑談は厳禁。
 演習時は活発な議論及びグループワークへの積極的な参加を期待する。
 受講者の内容理解度などにより、授業の進捗具合は変更の可能性がある。

7.
各回の授業内容
【第1回】
 イントロダクション【講義形式】
【第2回】
 調査とは?/クラス分け【講義形式】
【第3回】
 質問紙調査の特徴【講義形式】
【第4回】
 インタビュー演習(1)~アポイントから実施までの手順のシミュレーション【演習形式】
【第5回】
 インタビュー演習(2)~半構造化インタビューの体験【演習形式】
【第6回】
 仮説検証型調査【講義形式】
【第7回】
 仮説の設定(1)~アイデア出し【演習形式】
【第8回】
 仮説の設定(2)~アイデアの文章化【演習形式】
【第9回】
 質問項目の作成の仕方(1)~ワーディングの注意【講義形式】
【第10回】
 質問項目の作成の仕方(2)~変数と回答形式の種類【講義形式】
【第11回】
 質問項目の作成(1)~質問項目案のアイデア出し【演習形式】
【第12回】
 質問項目の作成(2)~質問項目の文章化【演習形式】
【第13回】
 質問項目の作成(3)~回答形式の設定【演習形式】
【第14回】
 調査対象の抽出と調査票の配布・回収方法/調査倫理【講義形式】
【第15回】
 総合試験と振り返り