Web Syllabus(講義概要)

平成29年度

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法律学演習 III 徳力 徹也
選択  2単位
【法律】 17-1-1210-3867-13A

1. 授業の概要(ねらい)

 市場経済システムを維持する法律・政策(独占禁止法(競争法)・競争政策)について検討します。
 仮説事例を用いて、競争法の観点から、①問題点を示して攻撃する者(グループ)、②指摘された問題点に関して防御する者(グループ)に分かれて議論します。このことを通じて、競争法上の問題点の所在を理解するとともに、議論の方法を学びましょう。
 なお、経済・産業に関する法規制・政策に対する関心を高めるため、毎週1名が関連する新聞記事報道を紹介することとします。

2.
授業の到達目標

 独占禁止法(競争法)について、「法律的な知識に基づき、社会で起きている法現象について、その問題点を的確に把握し、問題解決のための提言を行うことができる」ようになることを目標とします。
 実際に生じる問題について、独禁法上の問題意識を整理する/それに即して検討すべきポイント・必要な事実関係の有無を整理する/最終的な結論を得る、との能力を習得できるようにしたいと思います。また、他者の考え方を聞いて理解すること、自分の考え方と相違する点を認識すること、その相違に関する自分の考え方を形成・伝達すること等の議論の方法を身につけましょう。

3.
成績評価の方法および基準

 出席と議論への参加状況に基づいて判断します。

4.
教科書・参考書

 参考書等については、適宜指示します。

5.
準備学修の内容

 各自に割り振られた課題を検討し、報告準備をしてください。
 また、担当以外の論点についても、独占禁止法の条文等の基礎的理解を参考書等で事前学習してください。
 なお、毎週、新聞記事報道に関する紹介を行うため、経済・産業・政治に関する新聞記事を読むように努めてください。

6.
その他履修上の注意事項

 グループでの検討・報告が主となるため、出席・発言が必須です(正当な理由がない欠席について厳しく評価します。)。

7.
各回の授業内容
【第1回】
 各参加者の自己紹介・今後の進め方の確認
 競争法の基本的考え方・概要の説明(講師)
【第2回】
 【仮説事例①・②】
 ・攻撃チーム(問題点を指摘するチーム)として問題点検討・討議
  (講師も各チームに加わって、基本的な着眼点をアドバイスします。)
 ・各チーム内で今後の検討方針・担当の割振り
【第3回】
 【仮説事例①・②】
 ・攻撃チームとして問題点検討・討議
【第4回】
 【仮説事例①・②】
 ・攻撃チームとして問題点を取りまとめ・文書化
【第5回】
 【仮説事例①・②】
 ・攻撃チームによる問題点指摘・発表(「〇〇の行為は××の理由から違法である」)
 ・防御チーム(攻撃に反論するチーム)による問題点防御の検討・討議
【第6回】
 【仮説事例①・②】
 ・防御チームとして防御内容を討議・取りまとめ・文書化
【第7回】
 【仮説事例①・②】
 ・防御チームとして防御内容の発表(「〇〇の行為は△△の理由で正当化される」)
 ・両チーム間で自由討議
 ・講師評釈
【第8回】
 中間的討議(脱線的議論):競争法は、何故、競争を守るのか?
   競争は、良いこと/悪いこと?
【第9回】
 同様に検討・討議します。
【第10回】
 同様に検討・討議します。
【第11回】
 同様に検討・討議します。
【第12回】
 同様に検討・討議します。
【第13回】
 同様に検討・討議します。
【第14回】
 同様に検討・討議します。
【第15回】
 ・これまでの議論の総括
 ・秋期以降の検討テーマ選定・担当割振り