Web Syllabus(講義概要)

平成29年度

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危機管理論 II 宮田 智之
選択  2単位
【スポーツ医療】 17-1-1210-4434-18A

1. 授業の概要(ねらい)

 今日、我々は高度にネットワーク化された社会で生活しており、その恩恵をごく当たり前のように享受しています。しかしその一方で、サイバースペース(空間)はあまりにも脆弱であることも事実です。日本をはじめ多くの国々の政府機関や企業・団体は、日常的にさまざまなサイバー攻撃の脅威に晒されています。時折、その実態が大きく報道されますが、大規模な攻撃によって重要インフラが深刻な被害を受ければ、国家的機能が麻痺してしまう可能性も否定できません。アメリカ政府がサイバー空間を、陸、海、空、宇宙に続く「第五の戦場」と位置づけているのは、サイバー攻撃の脅威が安全保障の観点からも無視できなくなっているからです。
 そこで、本授業ではこのように重要性を増す一方のサイバーセキュリティについて取り上げ、具体的にはサイバー攻撃の主体や種類、そして近年の日米両政府の取組みどについて詳しく学習します。

2.
授業の到達目標

 ①「危機管理」というテーマを通じて政治や社会の動きについて関心をもつことができるようになります。
 ②国際情勢をはじめ時事問題への理解が深まります。

3.
成績評価の方法および基準

 期末試験と平常点に基づき評価します。それぞれの割合は、期末試験:80%、平常点:20%です。授業態度が悪い場合は欠席扱いとすることもありますので注意してください。

4.
教科書・参考書

 教科書は特に指定しませんが、授業中に参考文献を紹介します。また、参考資料も適宜配布する予定です。

5.
準備学修の内容

 ①参考文献の該当部分を授業前に読んでおいてください。
 ②テレビ、新聞、雑誌、インターネットなどで、日頃から政治や社会の動きを知るよう努めて下さい。
 ③英語のメディアにも挑戦してください。

6.
その他履修上の注意事項

 ①質問は大歓迎です。疑問点、わからない点などがあれば授業後に聞いてください。
 ②授業の進行の妨げとなりますので、授業中の私語や途中退席等は謹んで下さい。

7.
各回の授業内容
【第1回】
 イントロダクション
【第2回】
 サイバー空間とは
【第3回】
 サイバー攻撃の主体:国家
【第4回】
 サイバー攻撃の主体:非国家
【第5回】
 サイバー攻撃の種類
【第6回】
 サイバー攻撃の影響:経済・社会面
【第7回】
 サイバー攻撃の影響:安全保障面
【第8回】
 グローバル・コモンズとしてのサイバー空間
【第9回】
 サイバーセキュリティの国際政治
【第10回】
 ブッシュ政権の政策
【第11回】
 オバマ政権の政策
【第12回】
 現トランプ政権の政策
【第13回】
 日本政府の取り組み
【第14回】
 日米協力の現状
【第15回】
 まとめ