【第1回】 |
脳科学と宗教に関する基本的な問題の概観。 |
【第2回】 |
心の哲学は、心の科学とどう違うのか。 |
【第3回】 |
意識状態は脳状態に還元されるか。還元論における、論点先取の問題。 |
【第4回】 |
物質としての脳から、なぜ物質の性質から導けない、意識なるものが生じるのか。 |
【第5回】 |
J・ヒックによる、脳科学への見解。クオリアの問題。 |
【第6回】 |
脳科学と宗教研究。パーシンガーのヘルメット。 |
【第7回】 |
fMRIと脳神経神学。 |
【第8回】 |
ヒックの心脳一元論批判。心と脳との相関関係は、脳が心の原因であることを意味しない。 |
【第9回】 |
ヒックの随伴現象説批判。脳の複雑さによる創発的性質としての心的性質の位置づけに抗して。 |
【第10回】 |
ヒックの議論の問題点。創発主義をすべて随伴現象説に含めることの問題。 |
【第11回】 |
ヒックが二元論を選択する理由。意識が原因となって脳にはたらきかける状況が必要だから。 |
【第12回】 |
創発主義からのヒック理論批判。その4つのパターン。強い創発主義と弱い創発主義。 |
【第13回】 |
創発性と生命。「生きている状態」を物質からいかに形成するか。物理法則と生命の法則。 |
【第14回】 |
生命の法則が物質から創発されることと、心が物質から創発されることとの相異。 |
【第15回】 |
物理的自然と断絶しない心や神的実在が、創発主義から導かれるという主張についての批判的検討。 |